今週の経済指標(20230925)


先週は、水曜日の深夜以降に重要な経済イベントが続いていたので前半勝負だったのですが、「FOMC待ち🤔」ぽい感じで方向感が出なかったこともあり残念ながらノーポジでした😅

チャートを振り返ると、FOMC以降もトレンドを描くような感じではないので、無料EA的には得意な形ではなかったと思います💦

ここ最近、トレンドフォロー型EAにとって冴えない相場パターンが続いていますが、主要各国の金融政策の曲がり角に差し掛かっている現状では、しばらくは無料EA向きな相場環境は期待できないかもしれません。

長期でEAを運用していれば、調子の良い時期とイマイチな時期が必ずありますが、調子が微妙な時期でも大きく引かされずにプラス着地できるよう、引き続き慎重に行こうと思います。

先週最も注目されたFOMCでは大方の予想通り政策金利は据え置きとなりました。

パウエル議長の記者会見では「今後の利上げはデータ次第…」としていますが、「経済は堅調に拡大…」、「雇用はここ数ヶ月は鈍化しているが依然強い…」とややタカ的なコメントが目立った印象でした。

今回、最もインパクトが大きかったのは先週の記事でも書いた、金利見通しのドットチャートで、2024年と2025年分が大幅に上方にズレたことだと思います(…たぶん🧐)

6月発表分と今回分のドットチャートを比較すると…

6月ドットチャート

9月ドットチャート

出典:FRB公式ページFederal Open Market Committee

これは、金利が高止まりする期間が長く続くと考えるメンバーが多いということなので、ドルが一気に買われました📈

これに合わせてドル円も急騰し、松野官房長官から「過度な変動に対し、あらゆる選択肢を排除せず適切な対応をとりたい…」と口先介入がありましたが大きく売られることはありませんでした💦

ただ、欧州時間以降は介入警戒感から売りが多くなり100pips(1円)超えの下落がありましたが円売りドル買いの圧力は強く、ドル円の下がったところはすぐに買われて結局は今週の高値圏である148円前半で引けました。

ドル円は150円くらいまでジリジリと値を上げていくような感じではありますが、この水準になってくるとやはり実弾介入が気になります。

口先介入のボルテージは上がって入るものの、「断固とした措置…」とか「レートチェックを実施…」などの文言が聞かれない限りは、本格的に警戒する人は少ないのかもしれません。

ただ、今回はあまりにも政府当局が舐められているような気もするので、予告なしで実弾介入があるのでは…なんて勘ぐったりします💦

とりあえずドル円のEAは、しばらく一部もしくは全部を止めるか、ロットを下げるかしたほうが無難かもしれません。

先週の出来事を簡単にまとめてみました。

経済指標(イベント) 結果 一言
9月20日(水曜日)
英・消費者物価指数CPI 前月比

0.3%

  • 総合、コア値共に予想外の鈍化😅
  • ポンド売り圧力
9月21日(木曜日)
米・FOMC 政策金利

パウエル議長 記者会見

金利据え置き
  • 今後はデータ次第…💦
  • 経済は堅調
  • 雇用の伸びは依然強い
  • ドットチャートで高金利の高止まりの可能性を示唆🤔
  • ドル買い圧力
英・BOE英中銀 政策金利 据え置き

5.25%

  • 予想外の金利据え置き📉
  • 現在の金融政策は十分引き締め的…→ポンド売り
  • 今後は金利水準より据置期間が重要になる…
9月22日(金曜日)
日・日銀金融政策決定会合

植田総裁 記者会見

緩和政策維持
  • 「年末までに十分なデータが揃う可能性はゼロではない…」の発言は年内の政策変更を示唆するものではない💦
  • 企業の価格転嫁が進んでいるがピークは近い…🤔
  • 物価上昇率2%の目標はまだ見通せる状況ではない
  • 円買いへ🫨

今週の注目点

今週は先週と違って中央銀行絡みのイベントはありませんが、そこそこの指標が散らばっており「粒揃い💦」といった感じです。

事前にEAを止めるほどの指標はないと思いますが、ドル円に関してはかなり危険水準にはいっているようにも思うので、要人発言やニュースには注意しようと思います。

また、29日金曜日の「米・FRBパウエル議長 発言」は、字面だけ見るとヤバそうにも見えますが、教育関係者とのタウンミーティングなので、発言内容で相場に影響が出る可能性は低いように思います…🧐

今週の無料EA運用スタンス

今週は大きな指標はありませんが、月末であり四半期末でもあるので、週末に向けてはより慎重に行こうと思います。

また、ドル円のEAに関しては先週同様に、ロットを下げたり一部停止したりと…なんらかのリスク低減措置を取ろうと思います。

注目の経済指標とイベント

その他、重要そうな指標やイベントをまとめました。

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
火曜日
9月26日 23:00 米・消費者信頼感指数 USD
水曜日
9月27日 08:50 日・日銀金融政策決定会合 議事要旨 JPY
10:30 豪・消費者物価指数CPI AUD
木曜日
9月28日 10:30 豪・小売売上高 AUD
21:00 独・消費者物価指数CPI 速報値 EUR
21:30 米・失業保険申請件数 USD
金曜日
9月29日 05:00 米・FRBパウエル議長 発言 USD
08:30 日・東京都区部消費者物価指数CPI JPY
18:00 欧・消費者物価指数HICP 速報値 EUR
21:30 加・月次GDP CAD
21:30 米・個人消費支出PCEデフレーター USD
23:00 米・ミシガン大学消費者態度指数 USD

順に見ていくと…

9月26日(火曜日)

23時「米・消費者信頼感指数」

8月は106.1と、予想を大きく下回り大幅悪化となりましたが、今回も悪化するのか注目されます。

ちなみに、前回値106.1、予想値105.5で、悪化予想となっています。


9月27日(水曜日)

8時50分「日・日銀金融政策決定会合 議事要旨」

確率は低いと思いますが、先週の記者会見などで語られた趣旨と違うと取れるような内容や目新し点があれば反応するかもしれないので、一応注目しています。

10時30分「豪・消費者物価指数CPI」

ハト派姿勢が非常に強いと見られていたRBAですが、先週の「豪・RBA豪中銀 議事要旨」で+0.25%の利上げを検討していた…😱…ということが発覚し、豪ドルの雲行きが一気に変わりました。

豪ドルは現在、デリケートな状態にあるかもしれないので、結果によっては反応するかもしれません。


9月28日(木曜日)

10時30分「豪・小売売上高」

前日のCPI同様に、反応しやすい状態になっている可能性もあるので、一応注意しています。

21時「独・消費者物価指数CPI 速報値」

金曜日の「欧・消費者物価指数HICP 速報値」と合わせて、ユーロ圏のインフレ指数は鈍化気味の予想となっており、多少注目されているように思います。

21時30分「米・失業保険申請件数」

前回までは申請件数の減少傾向が続いており、堅調な雇用環境が示されていますが、今回もこの傾向が続くのか注目されていると思います。

ちなみに、事前予想では新規、継続ともに増加予想となっています。


9月29日(金曜日)

午前5時「米・FRBパウエル議長 発言」

教育関係者とのタウンミーティングなので、滅多なことはないと思いますが……一応ラスボスの発言なので注意しています。

8時30分「日・東京都区部消費者物価指数CPI」

価格への転嫁が進んだことから若干の鈍化予想(2.6%)となっています。

このときの価格水準にもよりますが、結構動きにくいかもしれません。

また、指標以上に口先介入や実弾介入に警戒が必要かもしれません…😱😱😱

18時「欧・消費者物価指数HICP 速報値」

ユーロ圏のインフレ指数は鈍化気味の予想となっており、多少注目されているように思いますが、ドル次第…という側面もあると思います。

21時30分「加・月次GDP」、「米・個人消費支出PCEデフレーター」

この時間は既にEAを止めているので、ガツンと動いた場合は指標トレードを狙っていきたいと思います。

PCEデフレーターについては注目度は高いので、事前予想とブレがあった場合は反応するかもしれないので注目しています。

23時「米・ミシガン大学消費者態度指数」

たまに動くことがあるので最低でもここまではチャートを見るようにしています。

今週はこんな感じです。

ドル円に気をつけながら今週も頑張りましょう👍








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