今週の経済指標(20250310)


先週はドルが全面安📉、しかも下げ幅も大きくまさにジェットコースターのような動きとなりました😱

大方の予想通り、トランプ大統領による関税関連のニュースで神経質になる中、経済指標の悪化が目立ち、前提条件とも言える「高金利化でも強い米国経済…」への疑念がちょっと強まったのではないかと思います🧐

このような中で、米10年債利回りは年初来の低水準となり、日本の10年債利回りは1.5%を超え、日米金利差の縮小から円高ドル安が急激に進み、一時はドル円で147円あたりまで下落📉、ボラで言えば400pipsと…仮想通貨のような大きな動きとなりました😅

米10年債利回り推移

データ出典:FRED

ユーロ、ポンドについても大きく買われる形となり、特にユーロについては急騰🔥バイ〜ンと大きく跳ね上がり、約4ヶ月ぶりの高値となりました🤔

真偽はわかりませんが、ウクライナの状況を受けEUの防衛力強化の再軍備計画が買い材料となったようです🤔

良い悪いは別として、しばらくはトランプ大統領の影響をを受けつつ…こんな感じの相場が続くような気がします…💦

先週の振り返りから

ドル相場については、3月4日から注目のトランプ関税が発動されましたが、5日にカナダとメキシコに対して自動車メーカーを一時的に除外、6日には更に免税適用品目を大幅に増やす命令に署名し、実質的には先送り(延期)とも取れるような形となり、先週のドル売り材料の一つとなりました🤔

また、先週発表された米経済指標については軒並み悪化が目立ちました。

3日のISM製造業では、結果だけ見れば「50.9→50.3」と50のラインを上回ったものの前回からは0.6ポイントの低下…、中身を見ると新規受注が「55.1→48.6」、雇用関連が「50.3→47.6」と、50のラインを下回っており、あまり良い状況ではないように見えます🧐

5日のISMサービス業では製造業ほど悪くはなく、「52.8→53.5」と、8ヶ月連続で一応は50のラインを上回っています🤔

いずれもトランプ関税の先行きを懸念するコメントが多いようです。

ADP雇用統計では、予想14.0万人、結果7.7万人…😱

本番の米雇用統計の雇用者数では、予想16.0万人、結果15.1万人💦

失業率に至っては4.0%→4.1%と悪化しており、週を通してドルについては買い材料に乏しかったこともあり全面安となったように思います📉

円相場については、週初からトランプ大統領から円安政策に対しての批判の報道が出たことで、円買い気味となりました🧐

その後は、ハト派と言われる日銀内田副総裁の発言を警戒してか、一時円が売られる場面もありましたが、実際にはインパクトのある発言はなく再び円買い方向へ…

週後半では、「日・春闘 要求集計結果」で前年5.85%→6.09%と、前年を上回ったことを受け10年債利回りが1.5%を超え、日米金利差の縮小や日銀の利上げ期待の高まりにより更に円買い圧力が高まり、ドル売り基調ととのコンボでドル円は一時147円にタッチするところまで売りこまれました😱

週を通して見ると、ドル円では大きく下落相場(円高ドル安方向)となり、148円付近での引けとなりました😅

先週の主だった出来事

経済指標(イベント) 結果 一言
3月3日(月曜日)
トランプ米大統領

日本の円安政策を批判

円高へ💦
  • ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
  • 週末(10日)に武藤経済産業大臣が追加関税についてアメリカへ直談判🙇🏻‍♂️
3月4日(火曜日)
米・カナダ・メキシコに関税

中国追加関税 発動

重要部分は実質先送り😅
  • カナダ・中国は報復関税🤔
  •  カナダとメキシコに対して、自動車メーカーを除外、更にメキシコ・カナ ダ協定(USMCA)製品は一時除外を発表💦
  • トーンダウン→ドル売りへ🔥
3月6日(木曜日)
日・春闘 要求集計結果 6.09%❗️

円買いへ🔥

  • 前年5.85%→6.09%
  • 10年債利回り上昇→日米金利差縮小→円高ドル安へ🔥
  • 日銀の利上げ期待Up⤴️
3月7日(金曜日)
米・雇用統計 若干悪化

ドル売り材料

  • 雇用者、失業率共に若干予想値を下回る🤔
  • 今のところ良くはないが、致命的ではない😅

今週の注目点

予定されている指標自体はそう多くはないのですが……、何かと神経を使う週になりそうな感じです💦

まず、先週末から武藤経済産業大臣が追加関税について日本を対象から外すようにアメリカへ直談判🙇🏻‍♂️に行っており、10日(現地時間)からアメリカのラトニック商務長官らと話し合う予定です。

自動車などに対する関税の話になると思いますが、先週トランプ大統領が日本の円安政策を批判した件についての言及もあるような気がします🧐

もし、アメリカが日本の立場に理解を示したり譲歩するような成果があれば、円高から再び円安優勢に流れが変わる可能性もあるので、関連のニュースには要注意です🚨

また、今週は水曜日に重要なイベントや指標が多数あり、結果によっては相場の流れが大きく変わる可能性のある重要なイベント揃いです😱

12日から鉄鋼とアルミニウムについてのトランプ関税が発動する予定となっています。

先週同様、本当にに発動するのか、主要国を対象から外したり一時延期したりと実質先送り的な結果になるのか…

トランプ大統領は関税をカードとしており、出したり引っ込めたりしているような感じです💦

まだ当分は振り回されそうな気がします…😩

春闘集中回答についても非常に注目度は高いと思うので要注意かもしれません。

当然、米CPIもラスボスクラスです💦

今週の無料EA運用スタンス

今週も結構やり難い週になるかもしれません🧐

水曜日は、とりあえず慎重に…、重要なイベントが複数あり結果によっては二重振り子のように複雑な動きになる可能性もあり、裁量でもEAでも難しい相場になる可能性もあります(こういうときに限って素直な相場になることも…😅)

他にも関税関連他、飛び出してくるニュースには注意しておきましょう。

先週同様、全体にロットを抑え気味で、気楽に運用したほうが無難ではないかと思います。

注目の経済指標とイベント

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
月曜日
3月10日 08:30 日・勤労統計調査 JPY
火曜日
3月11日 23:00 米・雇用動態調査(JOLTS) USD
水曜日
3月12日 米・トランプ関税発動 USD
日・春闘 集中回答日 JPY
21:30 米・消費者物価指数 CPI USD
22:45 加・BOC会合 政策金利 CAD
木曜日
3月13日 21:30 米・卸売物価指数 PPI USD
金曜日
3月14日 16:00 英・月次GDP GBP
23:00 米・ミシガン大消費者態度指数 USD

順に見ていくと…


3月10日(月曜日)

8時30分「日・勤労統計調査

賃金の伸びは日銀の利上げを後押しすると考えられるので、目立った変化があれば反応する可能性があります。

本来は実質賃金が重要だと思いますが、名目賃金でも反応することがあるので一応注意です。


3月11日(火曜日)

23時「米・雇用動態調査(JOLTS)」

雇用統計は終わりましたが、目立ったブレがあれば反応するかもしれません🤔


3月12日(水曜日)

—–「米・トランプ関税発動」

今回は鉄鋼とアルミニウムが対象ですが、どうなるのか読みにくく要注意です🚨

現状では「実施→ドル買い」、「緩和・延期→ドル売り」…といった方向感で動いています。

—–「日・春闘 集中回答日」

先週は賃上げ要求の平均が6.09%となり円買いで反応しました。

ただ、6.09%といえばバブル直後あたりまで遡らないと無いレベルであり、昨年の要求の5.85%を0.24%上回っています。

昨年の賃上げ妥結率は5.1%だったことから、今年の妥結率は5.3%程度になるのではないかとかってに予想しています(まったく個人的な予想です💦)

ここから下、もしくは上に、どれだけブレが出るかによって反応が変わってくるように思います(0.2%以上ブレると反応するかもしれません🧐)

21時30分「米・消費者物価指数 CPI」

事前予想では総合もコアも鈍化予想となっていますが、万一上振れしインフレ再燃の可能性が意識されればドル買いの材料になると思います🤔

22時45分「加・BOC会合 政策金利」

今回は0.25%の利下げが行われると予想されています。


3月13日(木曜日)

21時30分「米・卸売物価指数 PPI」

CPIほどインパクトはありませんが、反応することもあるので注目しています。

一応、内容でPCEの項目については見ておいたほうがいいかもしれません🧐


3月14日(金曜日)

16時「英・月次GDP」

最近の英経済指標は、堅調な結果が続いているので、目立つ下振れがなければスルー気味なような気がします……が、一応ポンドなので注意しましょう💦

23時「米・ミシガン大消費者態度指数」

強い米経済に疑念が持たれ始めているので、ブレがある程度あれば多少は反応しやすいかもしれません🤔

今週はこんな感じです😅

ニュースに気を配り、無理せず慎重に行きましょう👍








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