先週は、結果だけ見ればドルがレンジ気味だったこともあり、主要通貨ペアについては前週ほど大きな動きにはなりませんでした🧐
ただ、注目されていたトランプ関税では3月12日に発動され、カナダについては一時50%に引き上げる…と伝えられましたが、結果的には25%に緩和されてました💦
また、懸念されていた「各国、直ちに報復関税を…」といったような激しい展開にはならず、ドル売りで反応したものの比較的落ち着いた反応でした。
しかし、今後(今週)もトランプ政権では関税やウクライナ支援をディールのカードとして使ってくるのは明白なので、当分はこのような展開が続くように思います。
今週は、FOMC、日銀会合、BOE会合、に加えて重要指標やイベントも有り、またまた悩ましい週となりそうです…😅
先週の振り返りから
ドル相場については、前週にメチャメチャ売られた事から、自律反発が意識されていたように思います。
しかし全体的に見ると…週初からやや買い優勢になったところで📈トランプ関税絡み(緩和+冷静)でドル売り📉、少し値を戻したところで📈米CPIの減速で売られ📉…、そこから再びジリジリ値を上げてきたところで📈ミシガン大指数悪化で再度売られる📉……といった感じで、結果ヨコヨコレンジとなりました😇
個々で見ると、トランプ関税については今のところ「発表」「実行」「強化」などではドル買いで反応し、「緩和」「延期」「撤回」などはドル売りで反応しています。
トランプ関税による実体経済への影響が大きくなってくれば、反応の仕方も変わってくるかもしれませんが、しばらくは現状のような反応になりそうです…🧐
米CPIについては、コア・総合共に減速…となり、ドル売りで反応📉
ただ、FRBパウエル議長は3月7日の講演で金融政策について「われわれは急ぐ必要はなく、状況がより明確になるのを待てる良い状況にある…」と発言していることから、今週のFOMCを含め近々の利下げは無い…と見る向きが多く、利下げ期待によるドル売りは深くはならず限定的にとどまったように思います。
米CPI翌日のPPIでもガクっと鈍化…🤔、内容を見ると、PCE項目については下がっていないので、CPI同様にこちらも売りは一時的となりました。
で、再びジリジリとドルが値を上げてきたあたりでミシガン大指数の大幅悪化でズドン📉…
方向感のない週でしたが個人的には、ドル相場自体は上に行きたそうでしたが出てくるイベントやニュースがドル売り材料ばかりで、結果レンジになったように感じました🤔
円相場については、週初からトランプ関税発動の警戒などから円買い優勢でスタート🧐
加えて、トランプ大統領が年内の景気後退を否定しなかったことを受けてドル円では146円台まで下落しました🤔
その後、カナダに対しての関税が25%となったこと、即時報復関税などの激しい対応が無かったこと、ウクライナの停戦期待が高まったこと…などで市場ムードは変わり、ドル円は上昇(円安方向)へと流れが変わりました。
10日発表の勤労統計調査では、現金給与総額が前年比+4.4%→+2.8%と鈍化し、実質賃金に至っては前年比+0.3%→-1.8%と、大幅下落となり3ヶ月ぶりにマイナス圏に戻りました💦
続いて、12日の「日・春闘 集中回答日」では大手からの満額回答が続くなど、事前の期待通りの結果となりましたが、すでに十分織り込み済みだったことで円買い要因が剥落…
結果、更に円売り方向への圧力となりました🤔
…米CPI発表時後にドル円は一瞬149円を超えましたが、またまたトランプ大統領がこんどは欧州(EU)への関税強化方針を示し、再びリスクオフの流れとなる…など、上がり下がりはありましたが引けは148円台半ばとなり、急激な円高の流れは一服し円売り優勢の週となりました。
先週の主だった出来事
経済指標(イベント) | 結果 | 一言 |
3月10日(月曜日) | ||
日・勤労統計調査 | 悪化📉 |
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3月11日(火曜日) | ||
日・四半期GDP | 下方修正💦 |
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3月12日(水曜日) | ||
日・春闘 要求集計結果 | 5%以上❗️ |
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米・トランプ関税発動 | 緩和😇 |
|
米・消費者物価指数 CPI | 鈍化📉 |
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3月14日(金曜日) | ||
米・ミシガン大消費者態度指数 | 大幅悪化📉 |
|
今週の注目点
今週は、日米英で金融政策の発表があり要注意です😱
事前予想では、政策金利は各国ともに据え置きと見られていますが、今後の利下げスケジュールについてのヒントになるような事や目新しい内容が、声明文や記者会見であれば大きく反応する可能性があります🔥
とはいえ、サプライズの可能性はそう高くはないので、ドルであれば金融政策よりも米国の景気動向「小売売上高」、ユーロなら「独・財政拡張についての議会採決」のほうが意外と反応するかもしれないので気が抜けません…🧐
今週の無料EA運用スタンス
今週は週中盤の水曜日と木曜日にビッグイベントがありますので、無料EAの運用を考えると…やはり神経を使う週となりそうです。
当サイトのの無料EAの多くはドルスとなので、FOMCについては殆どの無料EAに影響がありますので、事前に止めておくのが無難なように思います🤔
日銀会合やBOE会合では、当該通貨ペアのみ事前に止めておけば、一定のリスク回避にはなると思います…
慎重に、無理せず、気楽に😅…頑張っていきましょう✨
注目の経済指標とイベント
*日時はJST(日本時間)です。
今週の経済指標とイベント | ||||
日付 | 時間 | 経済指標(イベント) | 通貨ペア | 重要度 |
---|---|---|---|---|
月曜日 | ||||
3月17日 | 21:30 | 米・小売売上高 | USD | 大 |
火曜日 | ||||
3月18日 | – | 独・財政拡張についての議会採決 | EUR | 中 |
水曜日 | ||||
3月19日 | お昼頃 | 日・日銀会合 政策金利 | JPY | 大 |
15:30 | 日・日銀植田総裁 記者会見 | JPY | 大 | |
木曜日 | ||||
3月20日 | 03:00 | 米・FOMC 政策金利 | USD | 大 |
03:30 | 米・FRBパウエル議長 記者会見 | USD | 大 | |
21:00 | 英・BOE会合 政策金利 | GBP | 大 | |
金曜日 | ||||
3月21日 | 08:30 | 日・全国消費者物価指数CPI | JPY | 中 |
順に見ていくと…
3月17日(月曜日)
21時30分「米・小売売上高」
前回は年末商戦後の反動と寒波の影響で大きく落ち込んだため、今回はその反動でのプラス予想となっています🤔
ただ、トランプ関税による市場心理はあまり良いとは言えないので、市場予想をある程度下回った場合はリセッション懸念が強まる可能性もあり、意外と注意が必要かもしれません。
今週はFOMCを控えているので、結果の善し悪しとドル相場がどう反応するのかを見ておくと、FOMCでの指標トレードの材料になるかもしれません…😅
3月18日(火曜日)
「独・財政拡張についての議会採決」
可決するには議会の3分の2の賛成が必要で、「気候変動対策の考慮が不十分…」と賛成していなかった緑の党から同意が得られた事から、可決しそうな雰囲気です🤔
可決すればユーロ買いの材料になると思います…が、万一否決された場合は🔥🔥🔥
…たぶん可決されると思いますが、一応注意しておきましょう🤔
3月19日(水曜日)
お昼頃「日・日銀会合 政策金利」
15時30分「日・日銀植田総裁 記者会見」
昨今の報道や関係者の発言からも、市場では金利据え置きと見られています。
おそらく市場予想通りだと思いますが、そうなると…今後のスケジュール、次の利下げがいつなのか…ということに注目が集まります。
声明文や記者会見で、何らかのヒントになるような内容があれば反応する可能性があると思います。
また、何らかの思惑で円が大きく動いていた場合は記者会見などで、その動きに対する県政となるような発言をする可能性もあるので、一応記者会見終了までは注意したほうが無難だとお思います🤔
3月20日(木曜日)
午前3時「米・FOMC 政策金利」
午前3時30分「米・FRBパウエル議長 記者会見」
市場のコンセンサスとして、2回連続での政策金利据え置きが予想されています。
今回の注目はおそらくドットチャートの変化になると思います。
関税政策や政府職員削減など、先行き不透明感がある中でインフレと景気悪化のリスクに対する考え方の違いから、FRBメンバーの中でもバラツキが出ても不思議ではないと思います。
出典:CME Group
市場では、年内にあと3回ほどの利下げを予想しているような感じですが、パウエル議長の言動を見ると、もう少し利下げ幅は小さいような感じもするので、今回のドットチャートには注目している人は多いように思います🧐
21時「英・BOE会合 政策金利」
こちらも、市場では金利据え置きと見られています。
日銀同様に、今後のスケジュール、次の利下げがいつなのか…ということに注目が集まります。
3月21日(金曜日)
8時30分「日・全国消費者物価指数CPI」
電気・ガス料金負支援補助金により、コア・総合値共に鈍化予想となっています。
大きくブレれば反応するかもしれませんが、予想値に近ければスルー気味なような気がします🧐
今週も出てくるニュースに注意して、慎重に頑張っていきましょう👍