昨日のアジア時間でなぜか円だけが売られる展開となりました。理由はわかりませんが110円台を目指しているようにも見えます。
他の主要通貨では上下に少し触れて結局はあまり動かず、といった感じで午前に利益確定したあとの無料EAは全般に大人しい展開でした。
<EURUSD_M15>
一昨日までの下落のショートカバーが入ったような感じで、他の主要通貨でも少し戻りが入りました。この下落からの戻りで、スキャルピング系の無料EAがエントリーしなかったのは非常に良かったと思います。
このショートカバーは、ちょっと長い目で見れば絶好の売り場かもしれません。というのもユーロドルやポンドルのH4や日足を見ると「売っときゃ儲かる」みたいにも見えます。
すごい下げっぷりですが、このトレンドが続いてくれると無料EA的にはありがたいわけです。
昨日の指標で「米・生産者物価指数(PPI)」は多少は反応しそうなものですが、発表されてもスルーでした。
PPI 前月比 | 前回値 | 市場予想 | 結果 |
生産者物価指数 | +0.3% | +0.2% | +0.1% |
生産者物価指数コア | +0.3% | +0.2% | +0.2% |
PPI 前年比 | 前回値 | 市場予想 | 結果 |
生産者物価指数 | +0.3% | +2.8% | +2.6% |
生産者物価指数コア | +2.7% | +2.4% | +2.3% |
生産者物価指数(PPI)は、今夜発表される消費者物価指数(CPI)と共に物価を写す指数でしてインフレと非常に密接な関係があります。
消費者物価指数(CPI)はまさにインフレとほぼほぼイコールです。そのCPIに大きな影響を与えるのがPPIですから注目している人は多いように思うのですが…..反応はイマイチでした。
結果は、全て前回値よりも下がっており、前月比のPPI以外は市場予想も下回りました。この結果をみると、ちょっとアメリカさんヤバいんじゃないの?….と思いますが、市場参加者の関心はこれではないようです。
さらに今夜のCPIはどうなんでしょうか。数値も気になりますが、市場がどの程度反応するかにも注目かもしれません。
ひょっとして、再び政治問題に市場の関心が移り、おそらく今現在は「イラン核合意離脱」に絡む問題(オイル含む)と米朝首脳会談の進捗状況が注目されているので案外スルーの可能性もあるのではないかと思います。
政治問題主導で相場が動く展開は、無料EAにとっても裁量トレードにとっても非常にありがたくない状況です。無料EAはなんらかのテクニカル指標を元に売買していますが、政治問題で動く場合はテクニカルな要素には関係なく動きます。しかも大きく動くこともあります。
裁量においても、ニュースを知るまでにタイムラグがありますので我々一般市民としては初動では原因がつかめず判断を誤り、やらかすケースが出てくることもあると思います。
今週に入り、いつもとは通貨どうしの相関が少し変わったように見えるので注意が必要かもしれません。まぁ注意のしようもあまりありませんが…
今の所、無料EAは大きく負けることなく順調に利益を積み上げているので、この調子で頑張って欲しいと思います。