先週は米朝首脳会談のキャンセルのアナウンスから週末には一転して、やるかもしれない……と、グダグダ感がハンパない北朝鮮情勢ですが、今週はどうなるのでしょうか。
重要そうな指標は「米・雇用統計」をはじめ、いくつかありますが、市場の関心が政治要因に偏っていた場合はスルーされるケースもありますので、指標にどの程度反応するかを見るのも相場の環境分析の観点からも有効ではないかと思います。
また、本日月曜日はイギリスが「スプリング・バンク・ホリデー」、アメリカは「メモリアルデー」(戦没将兵追悼記念日)で祝日となり、市場参加者は少なくなると思います。
他にも重要そうなものをまとめて見ましたので、参考にして見てください。
*日時はJST(日本時間)です。
| 今週の経済指標とイベント | ||||
| 日付 | 時間 | 経済指標(イベント) | 通貨ペア | 重要度 |
|---|---|---|---|---|
| 火曜日 | ||||
| 5月29日 | 08:30 | 日・失業率、有効求人倍率 | JPY | 中 |
| 23:00 | 米・CB消費者信頼感指数 | USD | 大 | |
| 水曜日 | ||||
| 5月30日 | 16:55 | 独・失業者数、失業率 | EUR | 大 |
| 21:00 | 独・消費者物価指数CPI 速報値 | EUR | 大 | |
| 21:15 | 米・ADP民間雇用統計 | USD | 大 | |
| 21:30 | 米・GDP 改定値、GDP価格指数、個人消費支出PCE、PCE価格指数 | USD | 大 | |
| 23:00 | 加・カナダ銀行(BOC) 政策金利 | CAD | 大 | |
| 23:30 | 米・EIA石油在庫統計 | USD&CAD | 大 | |
| 木曜日 | ||||
| 5月31日 | 03:00 | 米・FRBベージュブック | USD | 大 |
| 08:50 | 日・鉱工業生産 速報値 | JPY | 中 | |
| 10:00 | 中・製造業PMI、非製造業PMI | CNH&AUD | 大 | |
| 14:45 | スイス・四半期GDP | CHF | 大 | |
| 18:00 | 欧・消費者物価指数HICP 速報値、失業率 | EUR | 大 | |
| 21:30 | 米・個人消費支出PCE/PCEコア、PCE価格指数、個人所得、新規失業保険申請件数 | USD | 大 | |
| 21:30 | 加・月次GDP、四半期GDP | CAD | 大 | |
| 金曜日 | ||||
| 6月1日 | 10:45 | 中・Caixin製造業PMI | CNH&AUD | 大 |
| 16:55 | 独・製造業PMI 改定値 | EUR | 中 | |
| 17:00 | 欧・製造業PMI 改定値 | EUR | 中 | |
| 17:30 | 英・製造業PMI | GBP | 中 | |
| 21:30 | 米・非農業部門雇用者数、失業率、平均賃金 | USD | 大 | |
| 23:00 | 米・ISM製造業景況 | USD | 大 | |
地政学的リスクといえば、欧米人にとって普通は中東問題の関心のほうが高いと思うのですが、米朝首脳会談のキャンセルからのゴタゴタで、一気に欧米人の間でも北朝鮮問題についての関心が高まったのではないでしょうか。
今後の展開は分かりませんが、この問題が一段落つくまではある程度は材料視されるのではないかと思います。また北朝鮮問題をはじめとした政治要因の関心度によって、通常の指標に対する反応も変わってくるように思います。
重要そうなものをいくつかあげると、まず水曜日の23時にある「加・カナダ銀行(BOC) 政策金利」です。カナダドルの通貨ペアの無料EAはなく、据え置き予想ですが「指標トレード」を狙うには良いかもしれません。
発表と同時にドカーンと動いてその後全モへ……、これにヤマを張って小ロット勝負してみようかと今のところは考えています。(損切りは浅めで)
*スルーだったり、戻らなかったりしたら笑ってください…
5月31日木曜日、AM3時には「アメリカ・地区連銀経済報告」通称「ベージュブック」が発表されます。
ベージュブックの内容は次回のFOMCでの重要な材料となりますので、このベージュブックから次回のFOMCの方向性のヒントをつかもうとします。(次回FOMCは6月12日と13日)
内容によっては大きく動く可能性もありますので、注意が必要だと思います。
6月1日金曜日21時30分、今週のメインイベントの「米・雇用統計」です。無料EAの稼働には十分注意してください。
時間的にも事前に勝負を避けてMT4を止めるのもアリだと思います。
また、カナダの政策金利に続いての、お楽しみ「指標トレード」でもあります。
その他にもいつものようにイギリスの指標も少し意識しながら、今週はEU圏の指標をいつもより意識した方がいいかもしれません。
先週はイタリアの問題などでだいぶユーロが売られましたが、イタリアの格下げの噂なんかもあるみたいなので引き続き不安定な動きになる可能性もあります。
細かく見ていくとキリがありませんが、自動売買的に今週の注意点を3つだけ上げると、
1、トランプ大統領の言動
2、米・雇用統計
3、ベージュブック
他にもありますが、最低これだけは注意した方が良いと思います。
5月もとうとう最終週になりました。先週は戻りが少し大きく入るようになり無料EAにとって難しい場面も出てきました。
今週からの相場に期待して無料EAにはもう一頑張りして欲しいと思います。




