今週の経済指標
9月に入ってからは米中関係の緊張とともに通貨間の相関関係が普段と変わりその動きに無料EAが振り回される展開となっています。
米中の貿易問題の他にもブレクジット問題も注目度が高く、これらのニュースに反応しやすくなって売るように感じます。
また経済指標イベントでは、ベージュブック、BOE政策金利、ECB政策金利の発表、ドラギ議長の会見など大きなイベントがあり、自動売買的には非常にやりにくい週だと思います。
いつものように、今週の重要そうな指標とイベントをまとめてみましたので、よろしければ参考にして見てください。
*日時はJST(日本時間)です。
今週の経済指標とイベント | ||||
日付 | 時間 | 経済指標(イベント) | 通貨ペア | 重要度 |
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月曜日 | ||||
9月10日 | 08:50 | 日・GDP 改定値、貿易収支、経常収支 | JPY | 大 |
10:30 | 中・消費者物価指数CPI、生産者物価指数PPI | CNH&AUD | 大 | |
17:30 | 英・GDP、鉱工業生産、製造業生産 | GBP | 大 | |
火曜日 | ||||
9月11日 | 17:30 | 英・失業率、平均賃金、失業保険申請件数 | GBP | 大 |
18:00 | 欧・ZEW景況感調査 | EUR | 中 | |
水曜日 | ||||
9月12日 | 18:00 | 欧・鉱工業生産 | EUR | 中 |
21:30 | 米・生産者物価指数PPI | USD | 大 | |
23:30 | 米・EIA石油在庫統計 | USD&CAD | 大 | |
木曜日 | ||||
9月13日 | 03:00 | 米・地区連銀経済報告(ベージュブック) | USD | 大 |
10:30 | 豪・雇用者数変化、失業率 | AUD | 大 | |
20:00 | 英・英中銀(BOE) 政策金利、MPC議事録 | GBP | 大 | |
20:00 | 土・トルコ政策金利発表 | TRY&EUR | 大 | |
20:45 | 欧・欧州中銀(ECB) 政策金利 | EUR | 大 | |
21:30 | 欧・ドラギECB議長 記者会見 | EUR | 大 | |
21:30 | 米・消費者物価指数CPI、新規失業保険申請件数 | USD | 大 | |
金曜日 | ||||
9月14日 | 14:45 | 中・小売売上高、鉱工業生産 | CNH&AUD | 大 |
21:30 | 米・小売売上高 | USD | 大 | |
23:00 | 米・ミシガン大学消費者信頼感 速報値 | USD | 中 |
順に重要そうなものを拾っていくと、本日17時30分「英・GDP、鉱工業生産、製造業生産」、明日9月11日17時30分「英・失業率、平均賃金、失業保険申請件数」が発表されます。ポンドは指標に対して激しく反応することが多いように思うので注意が必要ではないかと思います。発表の瞬間にドカンと動く場合と、発表からジリジリ…ドカンと数分遅れで動く場合もありますので発表後しばらくは注意した方が良いかもしれません。
9月12日、21時30分「米・生産者物価指数PPI」が発表になります。
日付が変わって9月13日、午前3時「米・地区連銀経済報告(ベージュブック)」が公開されます。本来ベージュブックは次回FOMCの議論のたたき台になるので注目度が高いのですが、次回の9月27日木曜日のFOMCでの利上げは確実と見られていて織り込まれている可能性が高いように思います。利上げをやらないことを強く示唆する内容が書かれていない限りは、あまり大きくは反応しないような気がします。
ただ、もう何年も前の話ですがベージュブック爆死した苦い経験がありますので、どうしても慎重になってしまいます。特に発表前に保有ポジションがある場合は悩ましいと思います。
日本時間では同日20時「英・英中銀(BOE) 政策金利、MPC議事録」があります。事前の予想では政策金利(0.75%)と、もう一つ注目の資産買取予定額(4,350億ポンド)共に据え置きとなっていますが、内容に関わらずぶっ飛ぶ可能性があるのがポンドなので油断できないと思います。(最近はカナダドルも仲間入りしたようですw)
今回は同時刻に「トルコの政策金利の発表」があります。渦中のトルコで何かあった場合は経済的問題だけでなく難民問題なども含めユーロ圏に対して大打撃になるリスクがあるので、ちょっと注意した方がいいかもしれません。
その45分後、20時45分には「欧・欧州中銀(ECB) 政策金利」があり、その後21時30分から「ドラギECB総裁による記者会見」があります。
この辺りはどれも眼が離せませんが、トランプ大統領の突然の爆弾発言などで市場の関心を一気にさらっていく可能性もあり、そうなった場合は総体的に指標の方のインパクトは薄れる可能性があります。
現在は、いろいろな指標や政治要因が交錯する不安定な状況なような気がします。
9月14日は21時30分「米・小売売上高」、23時に「米・ミシガン大学消費者信頼感 速報値」と続き、今週も終わりになります。
今週はベージュブックからBOE政策金利、トルコ政策金利、ECB政策金利、ドラギ 会見と木曜日に重要指標が多数あり、この指標を避ける場合は稼働時間が非常に限られます。
現在はEAの調子も微妙なので、相場のムードを見ながら無理せずに行こうと思います。
なにかと難しい1週間ではありますが、無料EAには頑張ってもらいたいと思います。