今週の経済指標(20220321)


先週は木曜日にFOMCと英中銀(BOE)政策金利発表などがあったこともあり、後半は稼働時間が取りにくく主に前半勝負となりました。

裁量トレードでは比較的取りやすい場面が多かったように思いますが、トレンドフォロー型EAにとっては微妙な相場だったように思います。

ただ、相場に振り回された感はありますが、各EAのロジックがうまく機能して利益を積み上げることが出来まして、難しい相場ながらも75pips程のプラスで終わることが出来ました。

先週のFOMCでは大方の予想通り0.25bpの利上げとなり、そこからドルが売り込まれ、なぜか円売りも加速して先週は119円台で引けました。

S&P500などは「織り込み済み…」とばかりに週末に向け大きく値を伸ばして引けました。

インフレ率が7%ある現状では、まだまだギャップが大きく「焼け石に水」だったのかもしれませんが、今後もFRBとしてはクラッシュさせないように手探りで利上げを進めていくものと思われます。

相場はウクライナ問題次第か

先週とはガラッと変わって、主要国中央銀行の政策金利等のイベントはスイス(SNB)のみで、他に大きな指標などもないので無料EAにとっては比較的やりやすいのではないかと思います。

とはいえ、パウエル議長の発言や英・消費者物価指数CPI、PMI速報値など気になる指標などはあります。

経済指標やイベントで目立った数字などが特になければ、やはりウクライナ問題に関心が向くのではないかと思います。

今週バイデン大統領は、23日水曜日からEU各国と首脳会談を行い、24日からのEU首脳会議とNATO緊急会議に出席する予定となっています。

実際、先行きが不透明でどんなニュースが飛び出してくるか分からないので、バイデン大統領が帰国するまでは注意しています。

今週も引き続き慎重にいったほうが良いかもしれません。

今週の無料EA運用スタンス

先週の動きから、今週はリスクオンの流れで推移しそうな気もしますが、ウクライナ問題で動きが荒れば一瞬で大きく流れは変わる可能性もあります。

先週の無料EAの動きをみていると比較的安定しているように見えますが、相場環境は非常にデリケートな状態なので、しばらくは慎重な運用を心がけようと思います。

あと、本日月曜日は東京市場は休場(春分の日)なので、東京時間のトレードはいつもと雰囲気が違うと思われるので注意が必要です。

注目の経済指標とイベント

今週は非常に少ないのですが、一応重要そうな経済指標をまとめておきます。

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
火曜日
3月22日 01:00 米・パウエルFRB議長 発言 USD
水曜日
3月23日 16:00 英・消費者物価指数CPI GBP
木曜日
3月24日 08:50 日・日銀政策会合議事録 JPY
18:00 欧・製造業&サービス業PMI 速報値 EUR
18:30 英・製造業&サービス業PMI 速報値 GBP
22:45 米・製造業&サービス業PMI 速報値 USD
金曜日
3月25日 16:00 英・小売売上高 GBP

順に見ていくと…

3月22日(火曜日)

日付が変わってすぐ、午前1時にワシントンDCで行われる、全米企業エコノミスト協会(NABE)年次総会にてパウエルFRB議長の講演が予定されています。

先週のFOMCから、より突っ込んだ内容が語られたりすると…ひょっとして大きく反応する可能性もあります。

以前と違い、最近のパウエル議長は多少ハッキリ物を言うようになってきたように思うので、一応注目しています。

3月23日(水曜日)

16時に「英・消費者物価指数CPI他」があります。

事前予想では、前年同月比・前月比共に上昇になっていてすごい予想値になっていますが、発表される数字に乖離が荒れば大きく反応するかもしれません。

殺人通貨と言われることもあるポンドなので、一応注意しています。

3月24日(木曜日)

8時50分からは「日・日銀政策会合議事録」が発表されます。

これは1月に行われた金融政策決定会合の議事録ですが、日銀の場合は他の中銀と違って会合の翌週に「主な意見」というものを公開しているのでインパクトは小さいと思います。

ただ、ドル円のポジションがあるときは一応注目します。

18時から、欧→英→米と「製造業&サービス業PMI 速報値」が発表されます。

たまに反応することもあるので、ユーロ圏とアメリカは一応見るようにしています。

3月25日(金曜日)

16時に「英・小売売上高」があります。

あまり動かないような気もしますが、ポンドなので一応注目しています。

今週はこんな感じで終わりです。

指標が少なくて一見するとやりやすそうにも見えますが、ウクライナ問題に絡みバイデン大統領の訪欧先からのニュースは波乱要因になる可能性もあります。

経済指標と違って時間が決まっていないので対策が取りづらく、重要指標よりも難しいかもしれません。

運まかせの部分もありますが、無料EAには今週も頑張ってもらいたいと思います。








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