今週の経済指標(20230213)


先週は、ここ最近の特徴でもある大きめのレンジでの上がったり下がったりで、トレンドフォロー型EAにとっては難しい展開だったように思います。

概ね微益で推移していたのですが、ポンドドルが200pipsほどジリジリ上げたところで取ったポジションが高値掴みとなりストップまで持っていかれまして、残念ながらトータルマイナスと成りました。

稼働時間帯にもよると思いますが、70〜200pipsほどのマイナスで終わった人が多かったのではないかと思います。

難しい状況が続いていますが、勝つときもあれば負けるときもありますので、一喜一憂せずに平常心で引き続き頑張っていきたいと思います。

先週は火曜日深夜のパウエル議長の発言でドルが大きく売られた後に買い戻され全モとなったり、その後は次期日銀総裁に関する噂報道、米・失業保険申請件数の数字が悪かったこと、植田氏の緩和継続発言などにも反応して結構動いたものの、明確な方向感はありませんでした。

金曜日の東京市場が閉まった後に、「次期日銀総裁に植田和男氏を起用する人事を固めた…」とのニュースが流れ、驚いた人も多かったと思います。

「誰?、この人……💦」

ほとんどの人がそう思ったのではないでしょうか。

植田和男氏の経歴などを見ると、ウルトラ超優秀な人というのはわかりますが、市場の関心は植田氏はタカ派なのかハト派なのか……今の所はこの一点ではないかと思います。

黒田総裁の異次元緩和政策を支持し続けていくのか(ハト派)、それとも方針を見直して利上げ方向に進んでいくのか(タカ派)……🤔

今後、市場は植田氏の発言などからこのあたりを見極めていくものと思われますが、現状ではイマイチわからない部分が多いような感じなので、しばらくは植田氏の発言で円相場が動きやすい状況が続くかもしれません。

その他、先週の出来事で目立ったものを振り返ってみます。

経済指標(イベント) 結果 一言
2月8日(水曜日)
パウエルFRB議長 発言 前回のFOMC後と同様の内容

ディスインフレーションが始まった…」等からハト的と発言と市場は受け取った。

2月9日(木曜日)
米・失業保険申請件数 19.6万件 弱い数字

6週間ぶりの増加となり、前回の雇用統計の結果は統計方法の変更による見かけ上だけでは…という不安を誘い、ディスインフレが意識された?…🤔

2月10日(金曜日)
米・ミシガン大学消費者態度指数

速報値

66.4 センチメントは少し改善した

1年先の期待インフレ率が4ヶ月連続で下がってきたが今回は上がったので、本当にインフレは収まってくるのか…🤔

(多分こちらに反応した)

前回のFOMC以降、パウエル議長は概ね「ディスインフレが始まった…」(インフレ率の低下が始まった…)との認識のようだが、出てくる指標では強弱混ざった結果となっており、「ディスインフレが始まったとは言えない……」との見方もできることから、このあたりが焦点になってくるのではないでしょうか。

関連する経済指標等は、さらに注目度が上がると思われるので注意が必要かもしれません。

今週の注目点

今週は火曜日に、大注目の「米・消費者物価指数CPI」があります。

現在、最も注目される指標のひとつであり、FRBが言うようにディスインフレが始まった…とのコンセンサスに市場は至っていないように思うので、大きく動く可能性があると思います。

しかも最新の予想値では、事前予想値よりも上振れしているので、ひょっとして…ひょっとするかもしれません…😱

最新のCPI予想

市場参加者の多くは、米国のインフレ動向の見極めに躍起になっていて非常にデリケートな状態だと思うので「米・小売売上高」や「米・生産者物価指数PPI」なども意外と反応するかもしれないので注意しています。

今週の無料EA運用スタンス

火曜日の「米・消費者物価指数CPI」はEAを止めるか、判断が分かれるところだと思います。

今の所トレンド相場とは程遠い動きなので止めておくのが無難なような気もします。

円相場についても、日銀総裁人事についてや植田氏についてのニュースで動く可能性もあるので、一応注意しています。

様子を見ながら無理せずに行きましょう。

注目の経済指標とイベント

その他、重要そうな指標やイベントをまとめました。

今週は大きな指標が少ないので、普段よりレベルを落として記載しています。

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
火曜日
2月14日 08:50 日・GDP 速報値 JPY
19:00 欧・EU圏GDP 改定値 EUR
22:30 米・消費者物価指数CPI USD
水曜日
2月15日 16:00 英・消費者物価指数CPI GBP
22:30 米・小売売上高 USD
木曜日
2月16日 22:30 米・生産者物価指数PPI、住宅着工件数、失業保険申請件数 USD
金曜日
2月17日 16:00 英・小売売上高 GBP
22:30 米・1月 景気先行指標総合指数 USD

順に見ていくと…

2月14日(火曜日)

8時50分に「日・GDP 速報値」があります。

普通はあまり動かないのですが、今は何かとデリケートになっていると思うので、多少は反応するかもしれません。

19時には「欧・EU圏GDP 改定値」があります。

こちらは改定値なので、速報値とのブレがなければ動きにくいように思います。

そして今週のメインイベント!

22時30分に「米・消費者物価指数CPI」があります。

総合CPI前月比では、前回値-0.1%・事前予想で0.5%・最新予想で0.65%

しかも前月比、前年同月比、総合、コア、全て最新の予想値では、やや上振れしていることから数字によっては流れが変わるかも……ただ予想値なんて簡単に外れますので過度に信用しないようにしています💦

2月15日(水曜日)

16時に「英・消費者物価指数CPI」があります。

前年同月比で未だ10%台の数字ですが、数字以上にポンドはわからない部分が多く、油断していると痛い目にあうこともあるので、注目するようにしています。

22時30分には「米・小売売上高」があります。

米ドル相場は結構デリケートな状態にあるような気がするので、ブレが大きいと結構反応するかもしれません。

ちなみに、前回値-1.1%でしたが、今回の事前予想では+1.8%となっています。

2月16日(木曜日)

22時30分には「米・生産者物価指数PPI、住宅着工件数、失業保険申請件数」があります。

物価関連指標はもちろんですが、その他の指標についてもパウエル議長の言うディスインフレに沿った結果になっているのか、そうなっていないのかが注目されます。

万一、指標結果の方向性が揃わない場合…….どうなるんでしょうか🧐

2月17日(金曜日)

16時に「英・小売売上高」

22時30分に「米・1月 景気先行指標総合指数」で今週も終わりです。

なかなか厳しい状況が続いていますが、なんとかEA達には頑張ってもらいたいものです。








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