今週の経済指標(20230424)


先週は月曜日の値動きが荒かったこともあり、稼働開始を少し遅らせて火曜日の東京時間からにしました。

ただ、レンジっぽい動きになっていたことや、ベージュブックで一旦EAを止めたこともあり、残念ながらノーポジとなりました💦

結果論ですが、月曜と金曜日に荒っぽい動きになったものが多かったことやゴールドでも乱高下があったりしたので、ノーポジで良かったのかもしれません😅

先週のドル相場では、やや金融不安が後退したムードがありドル買いが入るものの買いが続かず方向感のない相場でした。

そのせいもあり、主要ドルストレートの通貨ペアについてもレンジ気味となりました。

注目だったイベントのベージュブックの内容を見てみると、全体ではインフレは鈍化して雇用の逼迫は緩和されているといった内容が記されています。

気になる金融不安の点では、銀行の貸出基準が引き締まっており、実際に貸出量も減少している…と書かれていました。

さらに細かく見ると、問題のシリコンバレーを管轄するサンフランシスコ地区連銀では、貸出残高が大幅減少しており、貸出基準も非常に厳しくなっていて、信用収縮が進んでいるため、資金調達が難しくなりプロジェクトの遅れや中止がある…と報告されています。

…簡単に言えば既に「貸し渋り」が起こっているようです😱

ベージュブックの内容はややハト的内容だったのですが、その後にFRBメンバーから利上げを支持するタカ発言が連発されたことを受け、市場では次回FOMCで0.25%の利上げが行われるとの見方が90%近くを占めるまでになっています。

その他、先週の出来事の要点を振り返ってみます。

経済指標(イベント) 結果 一言
4月18日(火曜日)
豪・豪中央銀行RBA 議事要旨 タカ的
  • 豪銀行の信用力は高く、金融システムは政策金利決定の判断事項ではない。
  • 賃金上昇率が高まるリスク→さらなる引締めが必要
4月19日(水曜日)
英・消費者物価指数CPI +10.1%
  • 高いインフレ率が続いている→ポンド買い圧力
4月20日(木曜日)
米・FRBベージュブック ハト的
  • 全体では銀行の貸出基準が厳しくなり、貸出量も減少
  • インフレは鈍化
  • 特にサンフランシスコ地区連銀管轄(CA)は、金融不安の影響が出ている😱
欧・ECB欧州中央銀行 議事要旨 タカ的
  • 3月のECB会合のハト内容を否定する
  • ユーロ買い圧力
4月21日(金曜日)
日・全国消費者物価指数CPI +3.2%
  • コア、コアコア共に高い値、日銀会合を警戒→円買い圧力
米・製造、サービス業PMI(速報値) 総合 53.5
  • 製造業、サービス業共に好調
  • 製造業が50を超えたことに好感が持たれる

今週の注目点

今週は金曜日に注目度の高い指標やイベントが多くあります。

お昼前後の「日・日銀金融政策決定会合、政策金利、展望レポート」につづき「日・植田日銀総裁 記者会見」は特に注目され、YCCの修正や撤廃に関する発言を引き出そうとする記者の質問に対して植田新総裁はどう発言するのかに注目が集まると思います。

発言内容によっては円相場が大きく動く可能性もあるので、注意し他方がイイかもしれません。

ドル関連では、今週から来週のFOMCまではブラックアウト期間になりますが、FRBは市場に対してWSJ紙のニック・ティミラオス氏を通して市場にメッセージを送っている……と言われていますので、この期間だけは、ニック氏のツイッターを注意しています🧐

また、米国の債務上限問題についてもいろんなニュースが出てくるかもしれませんが、今回は米国の金融不安もあるので、今までより少し事態が深刻かもしれませんので注意したほうがイイかもしれません。

今週の無料EA運用スタンス

今週は週末に注目の指標が集まっていることから、重要指標が多い割にはEAの運用には影響は小さいのではないかと思います。

今週は、金曜日の「日・東京都区部消費者物価指数CPI」までにEAを止めるのが無難かもしれません。

また、オージーですが火曜日が休場で休み明けの水曜日にCPIがありますので、「オージーだけはCPIの結果を見てからの稼働」というのもアリだと思います😇

注目の経済指標とイベント

その他、重要そうな指標やイベントをまとめました。

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
火曜日
4月25日 豪・休場 AUD
23:00 米・新築住宅販売件数 USD
23:00 米・消費者信頼感レポート USD
水曜日
4月26日 10:30 豪・消費者物価指数CPI AUD
木曜日
4月27日 21:30 米・四半期GDP 速報値 USD
23:00 米・住宅販売保留指数 USD
金曜日
4月28日 08:30 日・東京都区部消費者物価指数CPI JPY
お昼頃 日・日銀金融政策決定会合、政策金利、展望レポート JPY
15:30 日・植田日銀総裁 記者会見 JPY
18:00 欧・四半期GDP 速報値 EUR
21:00 独・消費者物価指数CPI 速報値 EUR
21:30 加・月次GDP(2月) CAD
21:30 米・個人消費支出PCEデフレーター USD
23:00 米・ミシガン大学消費者態度指数 USD

順に見ていくと…

4月25日(火曜日)

豪・NZ市場は休場となりますので、当該通貨ペアについては注意しましょう。

23時に「米・新築住宅販売件数」と「米・消費者信頼感レポート」が同時発表されます。

今の状況では、どちらも普段より注目度は高いのではないかと思います。

特に、先週の「米・中古住宅販売件数」の悪い傾向が今週の住宅関連指標でも続くのかが注目されます。

4月26日(水曜日)

10時30分に「豪・消費者物価指数CPI」があります。

オージーにとっては休み明け直後にCPIとなるので、結果によっては大きく反応するかもしれないので、オージー関連のEAは結果を見てからの稼働が無難かもしれません。

4月27日(木曜日)

21時30分に「米・四半期GDP 速報値」があります。

予想値とブレが大きかった場合は反応するかもしれませんので一応注意しています。

ちなみに、事前予想では前期比年率で+2.0%となっています。

23時には「米・住宅販売保留指数」があります。

「米・新築住宅販売件数」同様に、先週の中古住宅販売件数が悪かっただけに注目されていると思います。

4月28日(金曜日)

8時30分に「日・東京都区部消費者物価指数CPI」があります。

日銀イベント直前ということもあり、よほど結果にブレがなければ動きにくいかもしれませんが、注目度は高いように思います。

ちなみにコア前年同月比で+3.2%の予想になっています。

お昼前後になると思われますが「日・日銀金融政策決定会合、政策金利、展望レポート」が公開されます。

政策金利については据え置きと見られますので、それほど注目されていないかもしれませんが、展望レポートの日銀の物価見通しについては注目している人が多いのではないでしょうか。

15時30分に「日・植田日銀総裁 記者会見」があります。

会見の中で「6月にYCCを撤廃・修正等」をするのか、しないのか…についての質疑応答があると思われ、万一YCC撤廃などを示唆する発言があれば、強い円買い圧力になると思われるので非常に注目されていると思います。

18時には「欧・四半期GDP 速報値」、21時には「独・消費者物価指数CPI 速報値」があります。

来週、ECB政策金利があるのでドイツのCPIは注目されるかもしれません。

21時30分には「加・月次GDP(2月)」と「米・個人消費支出PCEデフレーター」があります。

どちらも、指標トレードが狙えるだけに少し楽しみです😅

23時には「ミシガン〜」で今週も終わりです。

気になる指標が多くありますが、なんとか無料EAには頑張ってもらいたいと思います。








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