先週は、前週の雇用統計以降の反発の流れを引き継いでドル買い優勢で始まりました📈
しかし、PPI以降は流れが一変しドル売りの流れが急速に強まり、結果的には「行って来い…」的なドル相場となりました🤔
もう少し細かく見ていくと、注目だった水曜日の米CPIでは概ね予想値に近い結果でしたが、コア値が前月比を上回ったことで買いで反応、ドル買いを後押しする形となりました🧐
翌日のPPIでは概ね予想値通りだったものの、前月分が下方修正されたことなどもありドル売りで反応しました。
問題はその後、ダドリー前ニューヨーク連銀総裁の発言で「来週のFOMC会合で当局が0.5ポイントの利下げを実施する余地があると…」との見方を示したこと…💦、さらには、WSJのニック記者から「0.5%利下げの選択肢も残っている…」といった趣旨の記事やX(ツイート)が出されたこともあり、ドルは大きく売られる形となりました📉
ブラックアウト期間ということもあり、ニック記者の記事はFRBの考えを代弁しているのでは…との思惑もあり強く反応したように思います🧐
市場のムードとしては、FOMCでは0.25%の利下げが大方の見方で0.5%利下げと予想する人は非常に少数でしたが、この記事を書いている時点では概ね「50:50」くらいで、今週のFOMCまで…まだ一波乱ありそうな感じです😅
円相場については、11日水曜日の日銀中川審議委員の発言において…ムムムッとなる発言がありました。
- 現在の実質金利が極めて低い水準にある
- 経済・物価見通しが実現していけば、金融緩和の度合いを調整していくことになる
といったタカ的な趣旨の発言があり、ハト派と言われていた中川審議委員の口からこのような発言があったことによるインパクトはそれなりに大きく、円は急速に買われる形で反応しました🔥(日銀HP(全文):秋田県金融経済懇談会における挨拶要旨)
こうなると、翌日の田村審議委員の発言も当然タカ的内容で…
- 少なくとも1%程度まで引き上げておくことが適切…
- 物価の上振れリスクを抑え、物価安定目標を達成するうえで必要…
といった発言があり、珍しく具体的な将来の金利に言及したことで円買いを後押しする形となりました📈(田村審議委員の発言全文:わが国の経済・物価情勢と金融政策・記者会見内容)
ただ、夕方になって言い過ぎたと思ったのか、偉い人に叱られたのかw、「利上げぺースはゆっくりとしたペースになる可能性が高い…」と火消し発言が報道され、円買いムードから円売りムードへ💦
円相場も米国同様、9月20日金曜日の日銀会合を控えていろんな思惑で動きやすく、目が離せない展開となるかもしれません🤔
先週の主だった出来事
経済指標(イベント) | 結果 | 一言 |
9月11日(水曜日) | ||
日銀 中川審議委員の発言 | まさかの
タカ発言🔥 |
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米・消費者物価指数CPI | コア値
前月比プラス |
|
9月12日(木曜日) | ||
日銀田村審議委員の発言 | タカ発言🔥
→火消し発言💦 |
|
欧・ECB会合 政策金利 | 予想通り
0.25%利下げ |
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ダドリー砲 | ドル買いを牽制 |
|
今週の注目点
今週は日米英で中銀絡みのイベントがありますが、中でも最も注目されるのはFOMCです。
今回、利下げが行われるのはほぼ確実視されていますが、問題は利下げ幅が0.25%なのか0.5%なのかという点です。
市場のコンセンサスが変わることでドル相場に影響が出る他、発表時はコンセンサスと結果のズレに応じて反応するので、今回は結構反応するかもしれません✨
パウエル議長の記者会見では、今後の利下げ見通しについて何らかの言及があれば材料視される可能性が高いと思うので要注意ではないかと思います🤔
また、年内の金利見通しのドットチャートの変化についても注目している人は比較的多いので一応注目しています。
2番目に注目の日銀会合では、利上げするのかしないのか?、今後の利上げについてどの程度の言及があるのか…といった点が主な注目点になります。
まったくの個人的な妄想ですが…
これまでの植田総裁の発言などから、急速な利上げは考えておらず非常にスローペースな利上げを考えている…という点と、過度な円安に対する抑制…また、現状一時期より円高方向に振れている…などを考慮すると、タカ姿勢を示しながら利上げは行わないのではないか…と、勝手に邪推したりします💦
他にも英BOE会合が予定されています。
大方の予想では、利下げは見送られる…と見られていますが、前日にある英CPIで(特にサービス部門)目立った減速があれば、利下げ期待が高まる可能性があります。
仮にそうなった場合は、発表時には結構荒れる可能性もあるので注意したほうがいいかもしれません🤔
今週の無料EA運用スタンス
今週は水曜日の夜から、FOMC→BOE会合→日銀会合と、重要イベントが続くので、スーパー超慎重に行くならFOMCまでで今週は終了🤔
普通に行くならFOMC前までに一旦無料EAを全停止、様子を見て再稼働。加えてBOE会合と日銀会合前に対象通貨ペアのみ一旦停止…といった感じではないでしょうか😇
なにかとやりにくい週だと思うので、慎重にいきましょう👍
注目の経済指標とイベント
*日時はJST(日本時間)です。
今週の経済指標とイベント | ||||
日付 | 時間 | 経済指標(イベント) | 通貨ペア | 重要度 |
---|---|---|---|---|
月曜日 | ||||
9月16日 | – | 日・休場 | JPY | – |
火曜日 | ||||
9月17日 | 21:30 | 米・小売売上高 | USD | 大 |
水曜日 | ||||
9月18日 | 15:00 | 英・消費者物価指数CPI | GBP | 大 |
18:00 | 欧・消費者物価指数HICP(改定値) | EUR | 中 | |
27:00 | 米・FOMC 政策金利 | USD | 大 | |
27:30 | 米・FRBパウエル議長 記者会見 | USD | 大 | |
木曜日 | ||||
9月19日 | 20:00 | 英・BOE会合 政策金利 | GBP | 大 |
21:30 | 米・失業保険申請件数 | USD | 中 | |
金曜日 | ||||
9月20日 | 08:30 | 日・全国消費者物価指数CPI | JPY | 中 |
お昼頃 | 日・日銀金融政策決定会合 政策金利 | JPY | 大 | |
15:30 | 日・日銀植田総裁 記者会見 | JPY | 大 | |
24:00 | 欧・ECBラガルド総裁 発言 | EUR | 中 |
順に見ていくと…
9月17日(火曜日)
21時30分「 米・小売売上高」
事前予想では前月比で-0.2%となっていますが、大きく上振れし米経済の強さが示されれば0.25%の利下げが現実的になってくる用に感じるので、ドル買い圧力につながるかもしれません。
大きく下振れした場合は、逆にドル売りに繋がる可能性もあるように思いますので、注目しています😅
9月18日(水曜日)
15時「英・消費者物価指数CPI」
上でも書きましたが、下振れ…特にサービス部門で目立った減速があれば、利下げ期待が高まる可能性もあるので、一応注目しています。
18時「欧・消費者物価指数HICP(改定値)」
改定値なので若干注目度は低いと思いますが、結果に目立つようなブレがあれば多少反応する可能性はあるかもしれません。
また、そのような場合は金曜日に予定されているラガルド総裁の講演の注目度が多少上がるのではないかとお思います🧐
27時「米・FOMC 政策金利」
27時30分「米・FRBパウエル議長 記者会見」
上で書いた通りですが、今回の注目度は非常に高いと思いますので、無料EAは停止がベターです。
また、大きく動いた場合は、再稼働までの時間を少し多めに取るほうが安全です😇
一応、指標トレードが狙える可能性が高いと思うので注目です😅
9月19日(木曜日)
20時「英・BOE会合 政策金利」
上で書いた通りですが、前日のCPIからの流れで反応するかもしれないので注目しています。
21時30分「米・失業保険申請件数」
ビックイベントが多いのであまり目立ちませんが、地味に重要指標です。
結果によっては反応することもあるので一応注目しています。
9月20日(金曜日)
8時30分「日・全国消費者物価指数CPI」
事前予想では加速予想となっており、日銀会合直前ですが予想通りだった場合は、円は買われやすい…もしくは売りにくい環境になるのではないかと思います🤔
お昼頃「日・日銀金融政策決定会合 政策金利」
15時30分「日・日銀植田総裁 記者会見」
詳細は上で書きましたが、利上げするのかしないのか?、今後の利上げについてどの程度の言及があるのか…といった点が主な注目点になります。
結果によっては大きく動くことも予想されますので楽しみに注意しています。
24時「欧・ECBラガルド総裁 発言」
24時からECBラガルド総裁の講演が予定されています。
足元のCPIで予想外の結果が出た場合は何らかの言及、欲を言えば今後の金利動向についての言及があれば…と期待しています😇
板が薄ければ多少反応するもしれないので、一応今週の最後のイベントとして少しw注目しています。
暑い日が続き、慣れない外出は老体に響きます…😩が、
今週も頑張っていきましょう✨