今週の経済指標(20241111)


先週は米大統領選挙一色で大きく相場が動き、重要指標やイベントはあったものの少し影が薄かったように思います🧐

当初はハリス氏有利とか大接戦とか報道されていましたが、結果を見ればトランプ前大統領の圧勝となりました。

また、上院議員も共和党が過半数を確定しており、この記事を書いている時点では下院議員の方でも優勢(あと5議席で過半数)というところまで来ており、共和党の総取り(トリプルレッド)の現実味が増してきているところです。

一方、今週国内では特別国会が開かれ新首相が指名されます。

国民民主党(玉木氏)が協力するのか注目されていますが、どちらにしても自民党から首相が選ばることになりそうで、石破氏が辞めるなど…サプライズ的なことがなければ、相場への影響はそれほど大きくないような気がします🤔

先週の振り返りから

先週は米大統領選挙で大きく振り回された週でした。

投票日直前でもハリス氏有利など…ハリス陣営にポジティブな報道が目立っていたこともあり、前週からのドル売り基調でスタートしました。

ところが開票結果が明らかになるに連れハリス氏の不人気が明らかになり、スイング・ステートで前回はバイデン氏が取ったジョージア、ペンシルベニアでトランプ氏の勝利が確実となり…そのあたりから、ドル売りの流れが一気に巻き戻されました😱

その後は「セルザファクト」気味となりジリジリと値を戻しましたが、引けに向け再び買われ、週を通してみればドルの強さが目立ったように思います。

余談ですが、大統領選挙も蓋を開ければハリス氏有利どころか接戦にもならず💦、トランプ氏の圧勝となりまして……アメリカのメディアがどれだけ民主党(左翼側)に偏向していたのかが如実にわかった週でもあったように思います。

今回の選挙では、トランプ陣営が事前に不正選挙対策として100件を超える訴訟を起こしており、これにより選挙不正に対する一定の抑止力となったのかもしれません。

今のところトランプ氏の経済対策では減税によるプラス効果が期待されドル買い圧力となっていますが、輸入関税強化などの貿易面での政策はトータルで米経済にプラスになるかは不透明で、前政権時にはマイナス効果のほうが大きかったように思います🤔

目先はトランプ氏当選のドル買いムードがありますが、お祭りムードが収まればファンダに沿った動きに戻り、12月のFOMCへ注目が集中するのではないかと思います😇

円相場では、大統領選で動くドルに沿った動きで推移していましたが、トランプ氏の当選が濃厚となりドルが跳ね上がったタイミングで一気に3円くらい跳ね上がり、ドル円は154円を超えました🔥

ただ翌日には三村財務官からの口先介入で、「投機的な動向も含め、極めて高い緊張感を持って注視する…」と、従来より少し強い口調での牽制だったこともあり、ドル円は週初の水準まで戻る形となりました。

目先の円売り基調は続きそうな気もしますが、今回口先介入の入った154.5〜155.0円あたりは今後もある程度はレジスタンスとして意識されるような気がします🤔

先週の主だった出来事

経済指標(イベント) 結果 一言
11月5日(火曜日)
米・大統領選挙 トランプ勝利📈
  • ハリス有利報道→トランプ圧勝
  • 急激なドル買い🔥
米・ISM非製造業景況指数 上振れ📈
  • 前回値、予想値共に上回る好結果→ドル買い
11月7日(木曜日)
米・FOMC

FRBパウエル議長 記者会見

0.25%利下げ
  • 市場の予想通りの0.25%利下げ
  • 従来の「インフレが持続的に2%に向かいつつあることに自信を深めている…」との文言が無くなった❗️🧐🧐
  • インフレ懸念💦

大統領選の影響で影が薄かった「米・ISM非製造業景況指数」では、非常に好結果だったことに加え雇用面でも好調で、次回雇用統計では前回が悪かった反動もあり好結果となる可能性が高いように思います。

FOMCの声明文では、従来からの「インフレが持続的に2%に向かいつつあることに自信を深めている…」との文言が無くなったことにより、FRBはインフレ再燃を警戒している可能性が考えられます。

これらのことから12月のFOMCでのコンセンサスとしては、メインシナリオの0.25%利下げの割合が下がり、利下げなし勢が増える結果となっています。

出典:FedWatch

今週の注目点

今週のメインイベントは「米・消費者物価指数CPI」です。

11月のFOMCが終わったことで、年内に残された12月のFOMCにおいて、0.25%の利下げが行われるのか、もしくは据え置きなのか…が、目下の最大の関心事なのですが、FRBの判断に影響を与えるような経済指標はそう多くはなく、今週の米CPIはそのうちの大きな要素になりますので、当然注目度は高くなります🧐

この記事を書いている時点では米下院選挙結果が確定していませんが、現状はトリプルレッドを織り込んでいると思われ、万一共和党が過半数を逃すような結果になった場合はサプライズとなる可能性があり、動く可能性があるので要注意です。

また、選挙関連で特にサプライズもなく無難に過ぎていった場合は、選挙祭りのムードが早めに冷えるとことで、従来通りの指標に対する反応に戻ってくると考えられます。

下院選挙

記事執筆時の米下院の状況(出典:FOX NEWS

今週の無料EA運用スタンス

今週、目立つ指標としては「米CPI」と「米小売売上」がありますが、リスクを避けるならCPIの方は一旦無料EAを止めるのが無難かもしれません🤔

米小売売上の方は、時間的に既にEAを止めている人が多いと思いますので影響は小さいと思います。

先週は大きく動きましたので、その揺り戻しなどに注意しながら慎重に行きましょう👍

注目の経済指標とイベント

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
月曜日
11月11日 米・休場 USD
加・休場 CAD
日・特別国会 JPY
火曜日
11月12日 16:00 英・雇用関連指標 GBP
水曜日
11月13日 22:30 米・消費者物価指数CPI USD
木曜日
11月14日 09:30 豪・雇用関連指標 AUD
22:30 米・失業保険申請件数 USD
22:30 米・生産者物価指数PPI USD
金曜日
11月15日 05:00 米・FRBパウエル議長 発言 USD
08:50 日・四半期GDP JPY
16:00 英・四半期GDP GBP
22:30 米・小売売上高 USD

順に見ていくと…


11月11日(月曜日)

北米市場が休場となりますので、夜の値動きは普段と違ってくると思われますのでご注意ください。

また、特別国会で首相指名がありますが、よほどのサプライズが無い限り市場への影響は限定的ではないかと思います…🤔


11月12日(火曜日)

16時「英・雇用関連指標」

先週はBOE会合にて0.25%の利下げが行われましたが、「金利は非常に低水準に戻るという期待はできない…」、「急速な、もしくは大幅な利下げはしない…」と言われているので、よほ大きなブレがないと大きくは反応しにくいかもしれません🤔


11月13日(水曜日)

22時30分「米・消費者物価指数CPI」

事前予想では目立った変化はないようですが、万一ブレが大きかった場合は反応する可能性があるので、一応注目しています。


11月14日(木曜日)

9時30分「豪・雇用関連指標」

事前予想とブレがないか確認したいと思います。

失業率のほうがジリジリ上がり気味で、デッドラインと言われている4.3%に近づいているので、一応注目しています。

22時30分「米・失業保険申請件数」、「米・生産者物価指数PPI」

失業保険申請件数については、ブレが大きかった場合は次回雇用統計への影響が連想され本能するかもしれません。

PPIについては全体での予想値とのブレだけでなく、PCEの要素となっている金融・医療サービスなどにブレがあった場合は、色々邪推したくなってくるので…💦、一応注目しています。


11月15日(金曜日)

5時「米・FRBパウエル議長 発言」

日本時間で早朝になりますが、ダラスでの「Global Perspectives」にて公演を行う予定です。

滅多なことはないと思いますが、次回FOMCのヒントになるような発言があれば反応するかもしれません。

8時50分「日・四半期GDP」

相場への直接的な影響はあまり大きくないかもしれません…🤔

16時「英・四半期GDP」

火曜日の「英・雇用関連指標」同様に、BOEの判断に影響を与えるほどの結果が出るかは分かりませんが、一応注目しています。

22時30分「米・小売売上高」

重要度は高いと思いますが、時間的にEAを稼働させている人は少ないと思うので影響は小さいと思います。

万一、動いた場合は指標トレードを狙っていくのもイイかもしれません😅

今週はこんな感じです💦

大きく動いた後なので、揺り戻しに注意しながら慎重に行きましょう😅








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