今週の経済指標(20241118)


先週は、優位が伝えられていた米下院選においても共和党が過半数を取りトリプルレッドが確定となりました👏

次期トランプ政権への期待の大きさもあってかドルは大きく買われた週となり、逆にその他の主要通貨では反動で売りが優勢となったケースが多かったと思います。

これで全世界が注目した、米大統領・上院・下院の選挙が一応終わりまして、今後は徐々に従来のFRBの金融政策が中心になってくるものと思われます。

下院でも共和党が過半数を取る

記事執筆時の米下院の状況(出典:FOX NEWS

先週の振り返りから

先週のドル相場は週初から買い優勢で始まりました。

米下院選挙で共和党優勢〜トリプルレッド確定による、次期トランプ政権への期待がドル買いを後押し+下支えする形になったようです。

これは、前トランプ政権時でもあったように、トランプ減税→株高への期待によるドル買いがメインだと思います。

今のところは期待が前面に出ていますが、トランプ政権には高関税政策といったマイナスの側面もあり、今後は市場の注目が関税関連に向いたときはドル売り圧力側に働く可能性もあるので、ニュースの傾向には一応注意しておいたほうがイイかもしれません🧐

また、先週発表された経済指標においては、CPIが横ばい…PPIについては反発💦、失業保険申請件数は減少(好結果)、小売売上高も予想値を上回り、すべてがドル買いを後押しする側の結果となりました🧐

加えて、FRBメンバーからのインフレリスクを懸念するタカ発言、パウエル議長が利下げを急ぐ必要はない…という見解を示すなど、12月利下げに疑念が生じる結果となりました🔥

FED

出典:FedWatch

これらの合せ技の結果、ドルは週を通して強く買われる展開となりました。

円相場では週初、特別国会で石破氏が指名され第二次石破政権がスタートしました。

当初タカ派と見られていた石破氏でしたが、蓋を開けてみればブレブレで💦自公で過半数を取れなかったこともあり、当面はハト的な政権運営となりそうなこと……に加え、前週後半の急速な円買いの反動もあり円売りでスタート。

ドル買い地合いもあり、ドル円は急激に円安が進みました🔥

金曜日になり156円代後半まで円安が進行したところで、利確等のポジション整理に加え加藤財務大臣からの口先介入があり、円は大きく買い戻され154円台で引けました。

金曜日に値を崩したものの、週を通してみればドル買いの反動もあり、売り優勢の週でした🤔

先週の主だった出来事

経済指標(イベント) 結果 一言
11月11日(月曜日)
日・特別国会 第二次石破政権

円売り😅

  • 選挙前とは別人❓
  • 当面はハト的…🧐
11月13日(水曜日)
米・消費者物価指数CPI 鈍化ならず…
  • 概ね横ばい
  • 12月利下げは必要か?…🤔
  • ドル買い圧力📈
11月14日(木曜日)
米・生産者物価指数PPI 再加速📈
  • 特にPCEを構成する航空運賃、医療サービスなどが加速😱
  • ドル買い圧力📈
11月15日(金曜日)
米・FRBパウエル議長 発言 利下げに慎重🧐
日・加藤財務大臣の口先介入 円買い🔥
  • 「極めて高い緊張感を持って注視」
  • 週末のポジション整理とのコンボで急速な円の買い戻し💦
米・小売売上高 予想値を上回る
  • 個人消費も概ね好調
  • 益々利下げの必要性に疑念🤔
  • ドル買い圧力📈

今週の注目点

今週は「英・CPI」、「日・全国CPI」、「米・PMI」などがありますが、特別デンジャラスな指標や中銀絡みのイベントは予定されていません。

ただ、18日月曜日と21日木曜日には、日銀植田総裁の発言が予定されていて、場合によっては円相場に影響があるかもしれないので一応注意しています…🧐

今週の無料EA運用スタンス

今週は特別大きな指標はありませんが、先週はドルが大きく買われたので、深めの調整が入る可能性もあるので注意しましょう。

また、要人発言やニュースなどで市場のムードが急に変わることもあるので一応慎重に行きましょう😇

注目の経済指標とイベント

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
月曜日
11月18日 日・日銀 植田総裁の発言 JPY
火曜日
11月19日 09:30 豪・RBA金融政策会合 議事要旨 AUD
19:00 欧・消費者物価指数HICP(改定値) EUR
水曜日
11月20日 16:00 英・消費者物価指数CPI GBP
木曜日
11月21日 日・日銀 植田総裁の発言 JPY
22:30 米・失業保険申請件数 USD
金曜日
11月22日 08:30 日・全国消費者物価指数CPI JPY
16:00 英・小売売上高 GBP
18:00 欧・製造業、サービス業PMI EUR
18:30 英・製造業、サービス業PMI GBP
23:45 米・製造業、サービス業、総合PMI USD
24:00 米・ミシガン大消費者態度指数(確報値) USD

順に見ていくと…


11月18日(月曜日)

「日・日銀 植田総裁の発言」

日銀植田総裁が、金融経済懇談会(名古屋)にて挨拶を行う予定です。

円安が進んだ状態であれば、12月会合での利上げを意識させるような発言で市場を牽制する可能性もあると思うので、レートによっては注意が必要かもしれません。


11月19日(火曜日)

9時30分「豪・RBA金融政策会合 議事要旨」

考えにくいですが…よほどサプライズ的な内容がない限り、材料になりにくいかもしれません…🤔

19時「欧・消費者物価指数HICP(改定値)」

改定値なのでブレがないと動きにくいかもしれません。


11月20日(水曜日)

16時「英・消費者物価指数CPI」

現状のCPIは1.7%と十分低いレベルに達していますが、さらにここから鈍化していくかは疑問で、今回は2.2%の反発予想となっています。

最近のポンドの売られ方からも、数字がブレた場合は反発買い側のほうが大きく反応するのではないかと考えています🤔


11月21日(木曜日)

「日・日銀 植田総裁の発言」

パリ・ユーロプラス・ファイナンシャル・フォーラムにて、日銀植田総裁の公園が予定されています。

月曜日の場合と同様に、円安が進んだ状態であれば12月会合での利上げを意識させるような発言で市場を牽制する可能性もあると思うので、円相場の水準によっては注意が必要かもしれません🧐

22時30分「米・失業保険申請件数」

前週は順当で堅調な結果でしたが、ブレがあった場合は単独でも反応することが稀にあるので、一応注目しています。


11月22日(金曜日)

8時30分「日・全国消費者物価指数CPI」

総合値とコア値では鈍化予想となっていますが、コアコア値では加速予想となっており、上振れが目立てば12月利上げが意識され、一時的に円買い圧力(円の買い戻し)になる可能性もあると思います。

16時「英・小売売上高」

減速予想になっていますが、この後の「英・PMI」も含めて買い戻し側にブレたほうが反応は大きくなるかもしれません🤔

一応、この時間までにはEAの運用は終了しておくと無難です😇

18時〜「主要国・PMI集中発表」

18時から順次、欧→英→米と、PMIお集中発表があります。

結果によっては反応することもあるので注目です。

24時「米・ミシガン大消費者態度指数(確報値)」

前回速報値では反発し「73」と改善を示しましたが、確報値でも崩れることなく強結果が出ればドル買いを後押しするのではないかと思います🧐

今週はこんな感じでおしまいです😇

先週も大きく動いたので、調整や反発に注意しながら慎重に行きましょう😅








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