先週は、円と米ドルに関しては週を通してみれば方向感の乏しい週だったように思います。
来週のFOMCと日銀会合を前に、発表された指標結果が微妙だったこともあり、動きづらかったようです🤔
来週はFOMCと日銀会合があり、週末から欧米ではクリスマス休暇に入るので、通常の自動売買の運用やトレードできる日数は少なくなってきており、実質的に今週…もしくはFOMCあたりまでが通常運用となるように思います🧐
また、FOMC前のブラックアウト期間に入るのでFRBの広報担当WSJのニック記者のX(ツイート)には注目です。
特にCPIやPPIの後のポストや記事には注目かもしれません🧐
年末に向けてロットを上げるような勝負は避け、無理せずに慎重に行きましょう😅
先週の振り返りから
先週は、週明けからドル買いで始まりましたが、FRBウォラー理事の「12月FOMCでの利下げを支持…」との報道が出たことでドル買いは続かず頭を抑えられる形となりました。
その後、少し買い戻しが入りましたが「ISMサービス業」が大きく下ブレしたことで強い売りが入り値を崩しました😱
金曜日の雇用統計では、雇用者数は若干のプラスで概ね予想通り、前回値も若干の上方修正となりましたが、ハリケーンのリバウンド予想の範囲内といった感じでこれといった材料にはならなかったように思います🤔
ただ、結果は若干のプラスだったものの発表直後は「セルザファクト」の売りが入り、瞬間的に売り込まれました…(この動きが指標トレードの難しい点の一つです…💦)
その後は、「米・ミシガン大消費者態度指数」が予想を上回ったことに加え、FRBボウマン理事から「インフレリスクは依然存在…、利下げ判断は慎重を期す必要がある…」との発言により買い戻しが入りました。
週を通してみれば、上がったり下がったりの方向感のないとなりました🧐
円相場については、ドル相場同様に買い優勢で始まりましたが、「円安などによる消費者物価上昇の大きなリスクがない限り、早期の利上げは避けるべきだとの見方が強まっている…」…との報道により、今月の日銀会合での利上げに疑念が生じる結果となり、強めの円売りとなりました🤔
このタイミングでの報道は、日銀が意図的に流したリーク記事の可能性もあると見ています。
これまで、市場では今月の日銀会合での利上げは確実…と思われていましたが、この過度な織り込みを日銀が嫌ったのではないか……と見ることもできます。
ここからは私の邪推ですが…💦
日銀内では今月利上げは決定事項ではなく、FOMC結果を見てから決めようと考えている可能性もあるのではないかと思います。
FRBが利下げするなら、日銀は利上げ見送り…、FRBが見送るなら日銀は利上げ…といった感じで、金利差を過度に変えないように動くのでは…なんて考えたりします🤔
真相は分かりませんが、利上げ見送り(1月利上げ?)の可能性もあり、日銀会合時のインパクトを軽減するために、現状の過度な織り込みを少しニュートラル方向へ戻す…という意図を持ってリークさせた情報だったのでは…と勘ぐりたくなります🤔
ちなみに、この記事を書いている時点では次回FOMCでの利下げ予想は「86.0%」となっています。(出典 : FedWatch)
日銀はどれくらいの為替レートを適温と感じているのかは正確には分かりませんが…、今後しばらくは、日銀的に過度に円安…と感じた時は「利上げ」をチラつかせ、逆に円高…と感じている時はリーク報道などで利上げ見送りを意識させる…ということも十分考えられると思います。
先週の主だった出来事
経済指標(イベント) | 結果 | 一言 |
12月2日(月曜日) | ||
米・FRBウォラー理事 発言 | ドル売りへ |
|
12月4日(水曜日) | ||
日・日銀利上げ見送り観測 | 強い円売り |
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米・ISMサービス業景況指数 | 下振れ💦 |
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12月6日(金曜日) | ||
米・雇用統計 | プラスだが…
微妙 |
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FRBボウマン理事 発言 | タカ発言📈 |
|
今週の注目点
今週は「米・消費者物価指数CPI」がメインイベントです🧐
関連して、PPIの方も最近は注目度が上がっており、特に医療や金融サービスなどPCE関連の項目は見ています。
他にも、日銀短観で物価見通しや業況判断などで12月利上げを後押しするような強い数字があるのかも注目だと思います。
中銀絡みでは「欧・ECB会合」「豪・RBA会合」が予定されており、ECB会合ではおそらく予想通りの0.25%利下げが行われるものと見ていますが、注目は声明文のハト化度とラガルド総裁の記者会見で今後の利下げに関わる発言があるかどうかではないかと見ています。
RBA会合では、金利据え置きと見られていますが、チャートを見ると豪ドルは売り込まれており、この下げが利下げを意識したものであれば、予想通り据え置きだった場合は大きめの反発が入るかもしれません🤔
今週の無料EA運用スタンス
米CPIについては判断が分かれるところですが、事前に一旦EAを止めたほうが無難かもしれません。
また、「豪・RBA会合」と「加・BOC会合」については該当通貨ペアのみ止めておいけば良いと思います😇
注目の経済指標とイベント
*日時はJST(日本時間)です。
今週の経済指標とイベント | ||||
日付 | 時間 | 経済指標(イベント) | 通貨ペア | 重要度 |
---|---|---|---|---|
火曜日 | ||||
12月10日 | 12:30 | 豪・RBA会合 政策金利 | AUD | 大 |
水曜日 | ||||
12月11日 | 22:30 | 米・消費者物価指数 CPI | USD | 大 |
23:45 | 加・BOC会合 政策金利 | CAD | 大 | |
木曜日 | ||||
12月12日 | 22:15 | 欧・ECB会合 政策金利 | EUR | 大 |
22:30 | 米・生産者物価指数PPI、失業保険申請件数 | USD | 中 | |
22:45 | 欧・ECBラガルド総裁 記者会見 | EUR | 大 | |
金曜日 | ||||
12月13日 | 08:50 | 日・日銀短観 | JPY | 大 |
順に見ていくと…
12月10日(火曜日)
12時30分「豪・RBA会合 政策金利」
予想では金利据え置きと見られていますが、最近の豪ドルは売られています。
下げの要因のうち、利下げ織り込みに起因する割合が高いほど、据え置きだった場合の反発が大きくなるかもしれないので一応注目です。
該当通貨ペアのEAのみ一旦止めておくのが無難かもしれません🤔
12月11日(水曜日)
22時30分「米・消費者物価指数 CPI」
今週のメインイベントですが…、コア指数の予想は0.3%で横ばいとなっており、予想通りの結果となった場合は、方向感のない相場になる可能性もあり、むむむ…となりそうです💦
23時45分「加・BOC会合 政策金利」
一昔前のように荒れ狂うことは少なくなりましたが、事前に一旦止めておいてもイイかもしれません😅
12月12日(木曜日)
22時15分「欧・ECB会合 政策金利」〜「ラガルド総裁 記者会見」
予想では0.25%の利下げが行われると見られており、予想通りだった場合は声明文の内容とラガルド総裁の会見内容のほうが注目されるとお思われます。
記者会見については、あまりヒントをもらえそうな感じはしませんが、声明文の方は記述内容や表現に変化がないか、よりハト度が強くなっていないか…このあたりに注目しています🧐
22時30分
「米・生産者物価指数PPI、失業保険申請件数」
米・CPIが予想通りで材料にならなかった場合は、PPIの注目度は多少上がるように思います。
特にPCEの構成要素となる医療・金融サービスの変化には注目かもしれません。
12月13日(金曜日)
8時50分「日銀短観」
上でも書きましたが、物価見通しや業況判断などで12月利上げに踏み切る理由になるような結果があるかに注目です。
目立った結果があれば反応する可能性もあると思います😇
今週はこんな感じです。
残り僅か、慎重に行きましょう😇