今週の経済指標(20250113)


先週は、スタートからトランプ関税絡みの報道により波乱含みのスタートとなりましたが、全体で見れば、好調を示す経済指標を背景に米ドルの底堅さが目立ったうように思います🧐

今週はバイデン政権最後の週となり、来週月曜日(1/20)からトランプ氏が新大統領に返り咲き、新政権をスタートさせます。

すでに1期を努めているトランプ大統領にとって、残された人気は4年しか無いので、スタートからアクセル全開で矢継ぎ早に手を打ってくることが予想されます…😱

経済面で懸念される点も多々ありますが、地政学的リスクについてもトランプ大統領就任前後で動く可能性も否定できないので、注意が必要ではないかと注目しています🤔

いつもよりニュースが気になる週にならなければ……と思います。

先週の振り返りから

週初から。トランプ氏は「重要な特定の分野の輸入品にのみ関税を課すことを検討している……」との報道により一時は強烈にドルが売られましたが、しばらくしてトランプ氏は自身のSNSで報道を否定。

これにより下げ止まりから、急速にドルは値を戻す形になりました🤔

その後も「米・ISM製造業景況指数」の上振れや、注目だった米雇用統計では雇用者数の大幅増加に加え、失業率の低下と…、堅調な米経済を印象付ける内容となり、終わってみれば更にドル買いが進んだ週となりました😅

ドル円については、金利据え置きムードから売り優勢でスタート

しかし、週後半にかけては勤労統計調査での賃金の上振れや、次回(1/24)の日銀会合にてコアコアCPIを上方修正する…との報道、株価下落によるリスクオフ……などで買い戻される形となり…

週を通してみれば、やや円買いが目立ったものの、ドル円で見るとドルの買い戻しが非常に強く、ドル円レートでは若干ですが円安にふれた週となりました💦

上記の「コアコアCPIの上方修正…」についても情報源は「関係者への取材…」ということで、リーク報道っぽい感じですが、次回会合(24日)を前に今週は特に日銀のリーク報道が多くなる可能性があるので、金融政策に関係しそうなニュース記事には注目だと思います🧐

先週の主だった出来事

経済指標(イベント) 結果 一言
1月6日(火曜日)
米・トランプ関税関連の報道

〜トランプ氏否定

ドル急落🔥📉

反発へ📈

  • 米ワシントン・ポストの報道を巡りドル急落😱
  • トランプ氏否定→反発
  • 大統領就任に向け今週は神経質な展開か🤔
1月7日(火曜日)
米・ISM製造業景況指数 上振れ❗️

ドル買い📈

  • 前回値52.1、予想53.3、結果54.1
  • 利下げ期待は後退🧐
1月8日(水曜日)
英国債価格が急落🔥

*利回り急上昇

ポンド急落📉
  • 英国経済の悪化懸念
  • 金融財政政策の変更・景気対策…簡単ではないような…🤔
  • 結構深刻かも…🔥
1月10日(金曜日)
米・雇用統計 好調な結果🔥

ドル買い📈

  • 雇用者数、予想16万人、結果25.6万人
  • 失業率 4.2%→4.1%

今週の注目点

今週は、米CPIを筆頭に注目度の高い経済指標やイベントが多数あります。

次回日銀会合を1/24に控えて、今週あたりから要人発言やリーク報道が多くなる可能性があるので要注意…🤔

また、円が売られた場合は口先介入も入りやすいうえ、日銀会合に向けてポジション整理もボチボチ始まってもおかしくないタイミングなのでその点も注意が必要です。

米国の重要指標やイベントも多くありますが、週明け20日がトランプ大統領の就任式になりますので、それに向けていろんな報道が飛び出す可能性もあります。

また、現在抱えている地政学的リスクについても、トランプ就任前に何らかの動きがあっても不思議ではないので、ウクライナ情勢のニュースもトランプ政権と関連付けて注意付が必要かもしれません🧐

ポンドについては、先週は英国債が強烈に売られ(利回り上昇)、デリケートな状態にある可能性があるので注意したほうがいいかもしれません…🤔

原因は、英国経済の悪化懸念がメインだと思いますが、政府関係者からその原因が払拭されるような対策が発表されない限りは、ポンドにとっては厳しい状況がしばらく続くのではないかと思います。

今週の無料EA運用スタンス

今週は重要指標が散らばっていて、自動売買的には少しやりにくいかもしれません。

無理なロット勝負などは控えて、慎重気味に行くのが無難ではないかと思います😅

注目の経済指標とイベント

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
月曜日
1月13日 日・休場 JPY
火曜日
1月14日 10:30 日・日銀 氷見野副総裁 講演〜記者会見 JPY
22:30 米・卸売物価指数 PPI USD
水曜日
1月15日 16:00 英・消費者物価指数 CPI GBP
22:30 米・消費者物価指数 CPI USD
28:00 米・ベージュブック USD
木曜日
1月16日 09:30 豪・雇用関連指標 AUD
22:30 米・小売売上高、失業保険申請件数 USD
金曜日
1月17日 16:00 英・小売売上高 GBP

順に見ていくと…


1月14日(火曜日)

10時30分「日・日銀 氷見野副総裁 講演〜記者会見」

神奈川県金融経済懇談会での講演で、講演(挨拶)は10時30分から、記者会見は14時からの予定になっています。

このイベントに伴い、ポジション整理などで円買いが入りやすくなるかもしれません🤔

12月の日銀会合から結構な円安に振れているので、利上げに繋がるようなタカ的なコメントが出てこないかに注目が集まると思います。

逆に、これといったコメントが無ければ(勝手に期待〜勝手に失望…パターン)再び円売り地合いになる可能性もあり、意外と注目度が高く重要かもしれません🧐

22時30分「米・卸売物価指数 PPI」

CPIほどではありませんが、PPIでも反応することがあるので一応注目しています。

特に、PCE項目となっている航空運賃や金融・医療サービスに目立った変化があった場合は反応しやすいようです。


1月15日(水曜日)

16時「英・消費者物価指数 CPI」

経済悪化を考えると利下げしたいBOEだと思いますが、万一CPIが加速した場合は利下げしにくくなる可能性もあり注目です。

22時30分「米・消費者物価指数 CPI」

好調な米経済を見ると、CPIが再加速しても不思議ではないように思いますが……横ばいのときの市場の判断が、次回利下げまでの距離を測る目安になるかもしれません🤔

28時「米・ベージュブック」

次回FOMCのたたき台となるベージュブックですが、CPI結果と合わせて3月利下げの可能性に変化があるのか見ていきたいと思います。

この記事を書いている時点での、3月利下げがある…と見ている人は25.5%で、据え置きと見ている人は75.5%ですが、同変化していくかに注目しています😇

(出典 : FedWatch


1月16日(木曜日)

9時30分「豪・雇用関連指標」

12月のRBA会合では「利下げは近づいている…」と、利下げを示唆したことから豪ドルはダダ下がり…となっていますが、ここで予想に反して強い結果が出た場合は、それなりに反発が入る可能性があるので一応注意が必要ではないかと思います。

22時30分「米・小売売上高、失業保険申請件数」

小売売上高は12月分なので、クリスマスや年末商戦が含まれることから堅調な結果が出てきそうな感じですが……仮にそうなった場合、素直に米ドルが反応するのかが注目です🤔


1月17日(金曜日)

16時「英・小売売上高」

先週の英国債が売られたこともあり、英国経済の悪化懸念はくすぶっていると思われ、下振れした場合は更に経済の悪化懸念が強くなり、ポンドは売られやすくなるかもしれません…💦

今週はこんな感じでおしまいです。

ちょっとやりにくそうですが、慎重に行きましょう😇








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