今週の経済指標(20250203)


先週は、週初から中国のスタートアップ企業「DeepSeek」が公開した、低コスト+高性能AIにより米国の優位性が揺らぐのでは……との警戒感から、強いドル売りとリスクオフの円買いで始まり波乱の幕開けとなりました💦

しかし、DeepSeek騒動が落ち着いてくると急速にドルは買い戻され、主要通貨ペアについては上がったり下がったりでEA向きのトレンドは刻まず、無料EA的にはエントリー少なめの週となりました😅

今週は雇用統計他、注目度の高い重要指標や中銀イベント、要人発言なんかも予定されているので、慎重に行きましょう😇

先週の振り返りから

先週は、DeepSeek騒動でスタートからドルが大きく売られて始まりましたが、その流れは続かず情報が一巡すると買い戻しが入りました。

その後のFOMCでは久しぶりの金利据え置きで予想通りでしたが、声明文からは「インフレ目標に向けて進展があった…」的な趣旨の文言がなくなり、記者会見では「米経済は強いので、利下げを急ぐ必要はない…」との趣旨の発言を何度もしました。

トランプ大統領からの強い利下げプレッシャーがあった中で、今回のFOMCでの利下げ停止と、FRB(パウエル議長)の姿勢は非常にタカ的に写ったようで、3月FOMCでの利下げ期待は27%→17%へと、大幅に減少する結果となりました。

<FOMC前>

<FOMC後>

(出典 : FedWatch

このFRBのタカ化を受けてドルは週末に向けてジリ高展開となりました🧐

2月1日になって、トランプ大統領からカナダとメキシコに25%の関税、中国へは10%の追加関税を課す大統領令に署名…との報道から、カナダドルは瞬間的にに150pips以上も急落…からの全モ💦 と、週終盤だったので影響は少なかったと思いますが、今後もトランプ大統領の動向には要注意です😱

円相場については米ドル同様、週明けDeepSeek騒動によりリスクオフの円買いでのスタートとなりました🧐

円買いとドル売りが重なり、ドル円では一時153円台に入る場面もあり急落となりました😱

その後は、ドルの持ち直しに伴い概ね全モ💦…となりましたが、月末の実需買やトランプ関税に対するリスクも残っていることから、やや円買いが優勢な週となりました🧐

先週の主だった出来事

経済指標(イベント) 結果 一言
1月27日(月曜日)
DeepSeek ショック❗️ ドル急落😱

AI関連株急落🔥

  • リスクオフの円買い→ドル円一時154円割れ🔥
  • 情報一巡で翌日には全モ💦
1月28日(火曜日)
米・FOMC

パウエル議長 記者会見

金利据え置き

FRB タカ化🦅

  • 久々の金利据え置き
  • 声明では「インフレ目標に向けて進展があった…」→削除
  • 会見では「利下げを急ぐ必要はない…」
  • ドル買い圧力📈
1月30日(木曜日)
欧・ECB会合 政策金利

ラガルド総裁 記者会見

0.25% 利下げ

ECB ハト化🕊️

  • 全会一致の利下げ
  • 経済は下向き📉😱
  • トランプ関税リスクもマイナス
  • インフレ率は順調に低下
  • インフレよりも経済悪化を懸念
  • これ結構まずい状況では…🤔

今週の注目点

今週は目を引くのが米国雇用統計やBOE会合だと思いますが、他の経済指標や要人発言も注目されており、それなりに注意が必要かもしれません。

先週のドル売り材料となったDeepSeekショックについては、新たな燃料が投下されなければ今後は問題とはならないように思います……FOMCでのFRBの姿勢とファンダメンタルズを考慮すると、ドル買い基調が続きそうな感じがします🤔

…が、強い米経済に水を指すような指標結果やトランプ大統領の動向では突発的に動く可能性もあり、楽観視は禁物です😅

また、ロサンゼルスの山火事の影響がどう出てくるのかも未知数ですが、一応考慮しておいたほうがいいかもしれません🔥

今週の無料EA運用スタンス

米国雇用統計だけでなく気になる経済指標や要人発言など、中ボスクラスの指標やイベントが週を通して予定されており若干やりにくいと思います🤔

特に、ポジションを多く抱えて重要指標が迫ってきたときには神経がすり減ると思います💦

こういう時はロットを下げて気楽に流す……というのがベターかもしれません😇

注目の経済指標とイベント

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
月曜日
2月3日 19:00 欧・消費者物価指数 HICP EUR
24:00 米・ISM製造業景況指数 USD
火曜日
2月4日 24:00 米・雇用動態調査(JOLTS) USD
水曜日
2月5日 08:30 日・勤労統計調査 JPY
22:15 米・ADP雇用統計 USD
24:00 米・ISMサービス業景況指数(総合) USD
木曜日
2月6日 10:30 日・日銀 田村審議委員 挨拶 JPY
21:00 英・BOE会合 政策金利 GBP
28:30 米・FRB ウォラー理事の発言 USD
金曜日
2月7日 22:30 加・雇用関連指標 CAD
22:30 米・雇用統計 USD
24:00 米・ミシガン大消費者態度指数 USD

順に見ていくと…


2月3日(月曜日)

19時「欧・消費者物価指数 HICP」

インフレの鈍化傾向が続くなら、さらなるECBへの利下げ期待からユーロは売られやすくなると思います。

先週の独CPIの結果は鈍化傾向だったことから、おそらく欧HICPでも鈍化が織り込まれている可能性があると思われます🧐

万一、織り込みが十分(過度)だった場合は、たとえ結果が予想通りだったとしても「セルザファクト」で逆に動く可能性もあるので注意です。

24時「米・ISM製造業景況指数」

前2回は改善してきて50ライン直下まで来ていますが、事前予想ではトランプリスクもあり「49.5」となっています。


2月4日(火曜日)

24時「米・雇用動態調査(JOLTS)」

週末に雇用統計を控えており、反応することもあるので一応注目しています🤔


2月5日(水曜日)

8時30分「日・勤労統計調査

賃金の伸びは日銀の利上げを後押しすると考えられるので、目立った変化があれば反応するかもしれません。

本来は実質賃金が重要ですが、名目賃金でも反応する可能性があるので一応注意です。

22時15分「米・ADP雇用統計」

週末に雇用統計を控えており、反応することもあるので一応注目しています💦

24時「米・ISMサービス業景況指数(総合)」

前回値54.1,予想54.4と、大きな変化は見込まれていませんが、強い経済を揺るがすような結果でなければスルー気味かもしれません🤔


2月6日(木曜日)

10時30分「日・日銀 田村審議委員 挨拶」

タカ派として知られる田村審議委員ですが、長野県金融経済懇談会にて講演(挨拶)します。

今後の利上げについて、どのような姿勢なのか…、ノーヒントの可能性もありますが、ノーヒントの場合は逆にハト化と取られる可能性もあるのでは…🤔

21時「英・BOE会合 政策金利」

事前予想では、0.25%の利下げがメインとなっています。

CPIも鈍化傾向にあり利下げが妥当で、おそらく十分織り込まれているような気もしますが……万一据え置きだった場合は…😱😱

織り込み具合と結果によってはブッ飛ぶ可能性もあるかもしれません🔥

28時30分「米・FRB ウォラー理事の発言」

利下げに積極的なウォラー理事ですが、FOMC結果やパウエル議長のタカ姿勢、昨今の好調な米国の経済指標を見てハト姿勢に変化があるかが注目です🤔


2月7日(金曜日)

22時30分「米・雇用統計」「加・雇用関連指標」

米国雇用統計では、前回が25.6万人、予想が15.8万人と、ブレが大きく波乱含みとなる可能性もあるように思います。

24時「米・ミシガン大消費者態度指数」

前回値が71.1ですが、大きなブレがないと反応しにくいかもしれません🤔

今週はこんな感じです💦

指標に加えてトランプ大統領の動向しだいで大きく動く可能性もあるのでヘッドラインには気を配っておきましょう😅

無理せず慎重気味に頑張っていきましょう😇








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