先週は、米国によるカナダ・メキシコ・中国への関税絡みのスッタモンダの影響で、波乱のスタートとなりました😱
カナダとメキシコに関しては発動直前に延期となり、買われていたドルが一気に売られるなど…📉、カナダドルについても急激に買い戻しが進みました。
円は週初ドルと共に買われていたため、ドル円については大きな窓明けは無かったようですが、カナダとメキシコへの関税が延期されたあたりからドルとの連動が薄れて、円は週末に向けて大きく買われる流れとなりました🤔
トランプ政権では諸問題の交渉カードとして関税を使っているので、「発表/実行」と、「延期/中止」のニュースが飛び交い、当分はその都度相場が反応すると思われるので、明確な方向性を持つような相場にはなりにくいかもしれません…🤔
先週に続き、今週もトランプ政権の言動に一喜一憂、振り回される展開が続きそうです💦
先週の振り返りから
先週は週初から波乱含みで、2月1日にトランプ大統領がカナダとメキシコからの輸入品に25%の関税、中国に対しては10%の追加関税を課す大統領令に署名したことから、週明け3日はドル買い注文に伴う大きな窓開けでスタートしました…😱
しかし、発動日の4日直前にカナダとメキシコについては1ヶ月の延期が決まったため。その後は急激に窓埋める形となりました💦
先週発表されたの米国の経済指標を見ると、ISM製造業は49.2→50.9と、景気判断の分かれ目となる50のラインを2022年10月以降初めて上抜けしました📈
内容的にも「新規受注」「雇用」なども伸びが顕著で、製造業全体がかなり改善してきているように感じます🧐
ISM非製造業については54.0→52.8と低下したものの依然50のラインを上回っており、年末にかけての需要は一服した感じですが、好調をキープしているように思います。
注目の米国雇用統計では、雇用者数は予想値から下振れしましたが失業率は4.1%→4.0%と改善しました….ただ、山火事の影響なども一定程度考えられ、「強い経済」に陰りがでていないか…を判断するには、次回以降の結果を見ながら判断していくのがベターかと思います🤔
円相場については、序盤は週初からのリスクオフで買われていた円が、カナダとメキシコへの関税延期を受けて急激に円売りへ傾きました🤔
ただ、ドル円ではドルも猛烈に売られていたため大きな動きにはならなかったようです。
問題は中盤以降…
起点はおそらく5日発表だった「勤労統計調査」、2024年12月の実質賃金が、前年比+0.5%→+0.6%と2ヶ月連続のプラスを維持したことに反応🔥
*出典:勤労統計調査令和6年12月分結果速報・時系列第6表 実質賃金指数
4日の衆議院予算委員会で日銀植田総裁が「現在はデフレではなくインフレの状態にある…」と発言していたこともあり、追加利上げを意識する形となり、円は強く買われる流れとなりました🔥
6日には注目していた日銀田村審議委員から「中立金利は最低でも1%程度……2025年後半にはそこまで政策金利を引上げておくことが必要……」強烈なタカ発言…😱
これにより円買いが更に進み、一時ドル円で151円を割り込むまで円が買われました💦
これだけ円が買われているので、田村審議委員の言う年内あと2回の利上げについても、ある程度は織り込みが進んでいる可能性があるように思います🤔
ただ、ここから更に円高の流れが進んでいくには材料不足なような気もするので、特に何もなければ円買い圧力は落ち着いてくるかもしれません…🤔
先週の主だった出来事
経済指標(イベント) | 結果 | 一言 |
2月3日(月曜日) | ||
米・カナダとメキシコへの
輸入関税延期 |
ドル売り🔥 |
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日・日銀植田総裁の発言 | 円買い材料 |
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2月5日(火曜日) | ||
日・勤労統計調査 | 実質賃金
連続プラス圏🧐 |
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2月6日(木曜日) | ||
日・日銀田村審議委員の発言 | 超タカ発言🔥 |
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2月7日(金曜日) | ||
米・雇用統計 | 判断が難しい? |
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今週の注目点
本日(月曜日)、中国の対米報復関税が発動する予定となっています。
まず、本当に発動するのか🤔、発動したあとの米国トランプ政権の反応😱、報復合戦になるのか…等、波乱の種になる可能性も否定できないので注意が必要です😅
目立つところでは、米CPIが字面的にも注目されているように思います💦
また、普段はあまり注目されることはないと思いますが木曜日の「日・国内企業物価指数」、先週から日銀の利上げ材料に強く反応しているので一応注意したほうがいいかもしれません🤔
まぁ、最も影響がありそうなのが米トランプ政権の言動なだけに、特にヘッドラインには注意しておきましょう。
今週の無料EA運用スタンス
今週は、小粒気味な指標やイベントがパラパラと有り、特別危険なイベントが一発😱……といった感じではないので、リスキーな感じはしませんが的が絞りにくく逆にやりにくい面もあると思います。
ニュースに反応しそうな現状を考慮すると…、ロット控えめで慎重に行くのが無難かもしれません😅
注目の経済指標とイベント
*日時はJST(日本時間)です。
今週の経済指標とイベント | ||||
日付 | 時間 | 経済指標(イベント) | 通貨ペア | 重要度 |
---|---|---|---|---|
月曜日 | ||||
2月10日 | – | 中・対米報復関税発動 | USD | 大 |
火曜日 | ||||
2月11日 | 21:15 | 英・BOEベイリー総裁 発言 | GBP | 中 |
24:00 | 米・FRBパウエル議長 議会証言(上院) | USD | 大 | |
水曜日 | ||||
2月12日 | 22:30 | 米・消費者物価指数CPI | USD | 大 |
24:00 | 米・FRBパウエル議長 議会証言(下院) | USD | 大 | |
木曜日 | ||||
2月13日 | 08:30 | 日・国内企業物価指数 | JPY | 中 |
16:00 | 英・四半期GDP | GBP | 大 | |
22:30 | 米・卸売物価指数PPI | USD | 中 | |
金曜日 | ||||
2月14日 | 22:30 | 米・小売売上高 | USD | 大 |
順に見ていくと…
2月10日(月曜日)
—- 「中・対米報復関税発動」
これを受けて、米トランプ政権がどう反応するか次第で相場に大きく影響する可能性もあると思います。
今回だけでなく、トランプ政権は今後しばらくは外交カードとして関税を駆け引きの材料に使ってくると思われますので、状況の「ヒートアップ」と「クールダウン」で振り回される展開がしばらく続くかもしれません🤔
2月11日(火曜日)
21時15分「英・BOEベイリー総裁 発言」
先週利下げを行ったBOEですが、今後の利下げペースなどについてヒントが有るのか…注目されていると思います。
24時「米・FRBパウエル議長 議会証言(上院)」
トランプ政権がバチバチやっている中で、今後の金融政策、FRBの姿勢に変化がないかが注目されているのではと思います。
個人的にはスルー気味ではないか…と(わかりませんが💦)
2月12日(水曜日)
22時30分「米・消費者物価指数CPI」
トランプ関税の影響はまだないと思うので、概ね横ばい気味な予想となっています。
ただ、結果がブレた場合は反応するかもしれないので、一応注意しておいたほうがいいかもしれません🤔
24時「米・FRBパウエル議長 議会証言(下院)」
前日に続き、下院でも議会証言が行われますが、インパクトのある発言があるとしたら、先に行われる上院のほうが可能性は高いように思います。
2月13日(木曜日)
8時30分「日・国内企業物価指数」
普段はあまり注目されない指標ですが上振れするようだと…センシティブな現状では円買いで反応する可能性もあると思うので一応注目しています🤔
16時「英・四半期GDP」
BOEが懸念している経済悪化が顕著になればポンド売りに繋がる可能性もあると思います。
まさかのマイナスもあり得る思うので注意しています😱
22時30分「米・卸売物価指数PPI」
CPIほど注目されていませんが、PCE項目(金融、医療、保険、航空運賃)で目立った変化がないかは見ている人は多いように思います。
2月14日(金曜日)
22時30分「米・小売売上高」
好調な米経済を裏付ける堅調な個人消費ですが、結果に大きなブレがなければ反応しにくいかもしれません…🧐
今週はだいたいこんな感じです😅
トランプ大統領の動向しだい……といった感じかもしれませんが💦
ロット控えめで慎重気味に頑張っていきましょう😇