今週の経済指標(20250414)


先週も前週に続き米政権の関税劇場に振り回された一週間となりました💦

最近は関税問題で荒い動きを伴って売られることが目立ちますが、トランプ大統領の就任するタイミングでトレンド転換……それ以降は一貫してドル売り優勢が続いており、かなりドルは安い水準になってきました🧐

これも、トランプ政権のプランの内…なのかもしれませんが、こうも発言や発表で大きく振り回されては慎重にならざるを得ません🤔

幸い、今のところ無料EAについては大きく引かされることなく利益を重ねていますが、ポジションを多く抱えたタイミングでトリッキーに動かれたりした場合は大きめのドローダウンに繋がる可能性があるので、慎重に行きたいものです😇

先週の振り返りから

米国の相互関税政策の発表以来、世界的にリスクオフムードが漂う中で週末6日、ベッセント米財務長官のインタビューで「トランプ政権による関税引き上げは物価を”一度だけ”上昇させるにすぎない…」、「FRBはインフレ鈍化に合わせて政策金利を引き下げる…」との見通しを発言したことから、週明けのドルはやや売られてスタート🧐

ドル円では一時145円を割り込む場面もありましたが、ほどなくして国家経済会議(NEC)のハセット委員長が、「トランプ米大統領が中国を除く全ての国に対する関税を90日間停止することを検討している…と発言した」という情報が流れて、ドルは買い戻されました🧐

ドル円では145円台から148円まで急激に円安ドル高が進みました…😱

しかし、ホワイトハウスはこの報道を「フェイクニュース」と発表したため、再びドル売りがジリジリと盛り返す展開となり、ドル円はリスクオフの円買いもあって144円まで円高が進みました🤔

そんな中で9日に追加関税が発動したわけですが、なんと発動の13時間後に「中国以外への関税発動は90日延長する…」と公表され😳😳、これを受けドル円はバイーン⤴️、ここではドルよりも円が大きく反応したようです🤔

ドル円は再び148円付近まで急騰しましたがこれ以降は、米中報復関税合戦がエスカレートする中で米指標も芳しくなかったこともあり、週末に向けてドル売りが強めに売られる形となりました📉

…と、こんな感じで、先週はまさに絵に書いたように世界がトランプ劇場に振り回されてた週だったと思います😳

現状、円だけでなくスイスフランも買われていることから、市場のムードとしてはリスクオフに傾いているようです🧐

中国以外への追加関税は一旦延期されたとはいえ、相互関税の一律課税する10%は有効です。

何より、米国の対中関税は145%、中国の対米関税は84%となっており、米国経済への悪影響は無視できないレベルにあり、このまま行けばスタグフレーションに陥るリスクも考慮したほうがイイかもしれません🤔

米政府に対して中国は対抗姿勢を示しており、状況がエスカレートしていくリスクを含め不確実性が警戒され、トランプ政権にとっては非常に難しい舵取りが求められると思います🧐

先週の主だった出来事

経済指標(イベント) 結果 一言
4月7日(月曜日)
米・国家経済会議

ハセット委員長の発言

ドル買い📈
  • 関税を90日間停止する…🤔
  • SNSを発端に拡散→FOXニュースに取り上げられる😱
  • リスクオフの巻き戻し🔥
米・ホワイトハウス

ハセット発言を否定

ドル売り📉
  • ホワイトハウスは「フェイクニュース」と発表🤔
  • リスクオフへ回帰…
4月9日(水曜日)
米・トランプ関税発動 ドル売り📉
  • リスクオフの流れへ
米・相互関税

中国以外は90日間停止

一時反発❗️
  • ドルよりも円が強く反応🔥
  • リスクオフのムードが強く、週末までドル売りの流れ📉
4月10日(木曜日)
米・消費者物価指数CPI インフレ減速
  • 総合前月比+0.2%→-0.1%
  • コア前月比+0.2%→+0.1%
  • ドル売り材料🧐

今週の注目点

現状はトランプ関税の行方と、FRBの金融政策(利下げスケジュール)についてが重要なテーマになっていると思いますが、とりわけトランプ関税については関連するニュースなどにチャートが敏感に反応する状況は続いています🧐

引き続き、関税関連のニュースには反応する可能性が高いのでヘッドラインには注意したいと思います。

中銀絡みでは、「加・BOC会合」「欧・ECB会合〜ラガルド総裁会見」、他にも通常時であれば注目されそうな指標がいくつか予定されていますが、目下の最大関心事は「トランプ関税」なので、サプライズがない限り反応は限定的かもしれません…🧐

今週の無料EA運用スタンス

先週は比較的好調だったと思いますが、先週同様にニュースに反応しそうな雰囲気が強いので、慎重気味に行きましょう😅

無理な勝負は避け、ロットは控えめにしておくのが無難かもしれません😇

注目の経済指標とイベント

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
月曜日
4月14日 26:00 米・FRBウォラー理事 講演 USD
火曜日
4月15日 15:00 英・雇用関連指標 GBP
水曜日
4月16日 15:00 英・消費者物価指数 CPI GBP
21:30 米・小売売上高 USD
22:45 加・BOC会合 政策金利 CAD
26:30 米・FRBパウエル議長 講演 USD
木曜日
4月17日 10:30 豪・雇用関連指標 AUD
21:15 欧・ECB会合 政策金利 EUR
21:45 欧・ECBラガルド総裁 記者会見 EUR
金曜日
4月18日 米・英・豪・独・休場
08:30 日・全国消費者物価指数 CPI JPY

順に見ていくと…


4月14日(月曜日)

26時「米・FRBウォラー理事 講演」

深夜2時からFRBウォラー理事の発言があります。

パウエル議長と違って、結構無責任に何でも喋る印象があり、現在のデリケートな状況では過敏に反応する可能性もあるので一応注目しています🤔


4月15日(火曜日)

15時「英・雇用関連指標」

特に悪化しなければBOEの追加利下げが意識されることはなく、ポンドは売りにくくなるかもしれません…🧐


4月16日(水曜日)

15時「英・消費者物価指数 CPI」

事前予想では概ね前回値に近い数字となっていますが、結果にブレが出た場合……特に前日の雇用関連指標と同じ方向にブレた場合(雇用=好調+CPI上振れ等)は、買い材料になるかもしれません🤔

21時30分「米・小売売上高」

事前予想では堅調な結果が予想されていますが、この数字はトランプ関税発動前の数字で、気になるのはトランプ関税以降(次回以降)の数字なので、反応は限定的かもしれません🤔

22時45分「加・BOC会合 政策金利」

据え置き予想となっていますが、事前に該当通貨ペアのEAは一旦止めておいたほうが無難かもしれません😇

26時30分「米・FRBパウエル議長 講演」

パウエル議長はウォラー理事と違って、非常に慎重に言葉を選んで発言する印象が強く、前回のFOMCでは「利下げを急ぐ必要はない…」との姿勢を示しており、今も変わっていないように思います。

この時点までにドルが過度に売られたり買われたりしていれば、ニュートラルに引き戻す方向に作用する可能性があるかもしれません🤔


4月17日(木曜日)

10時30分「豪・雇用関連指標」

前回は雇用者数が大きくマイナス圏に沈みましたが、今回大きく反発することなく冴えない結果だった場合はRBAの追加利下げ期待が高まる可能性もあるかもしれません…🧐

21時15分「欧・ECB会合 政策金利」

21時45分「欧・ECBラガルド総裁 記者会見」

事前予想では-0.25%の利下げが予想されていますが、おそらく市場では十分な織り込みが進んでいると考えられるので、仮に利下げが行われた場合でも大きなユーロ売りにつながるとは考えにくく、むしろセルザファクト的なユーロ買いを注意したほうがイイかもしれません💦

ラガルド総裁の記者会見では、今後の利下げペースについてのヒントについては期待薄かもしれませんが、トランプ関税に対するEUの対応や交渉について、何らかのコメントや発表があれば反応するかもしれません🤔


4月18日(金曜日)

8時30分「日・全国消費者物価指数 CPI」

日銀の金融政策に影響があるので本来は結構重要な指標ではありますが、現状トランプ関税関連が最重要関心事なので、普段より反応は限定的になるような気がします。

また、「Good Friday」でキリスト教圏の市場は休場となり、主要マーケットは開かないのでご注意ください😇

今週も米相互関税関連のニュースには十分注意して慎重に頑張っていきましょう✨








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