先週は、週初からドル売りの影響を強く受けた週となりました🧐
前週末の16日、大手格付け会社ムーディーズが米国債の格付けを「Aaa」から「Aa1」へと1段階引き下げを発表しました🔥
この発表によりドルは急落して引け、先週はその流れでスタート…📉、加え米国が韓国にウォン高を求めている…との報道やトランプ発言💦など……、ドルを買う材料に乏しくドル売りの展開が続いた週となりました📉
注目されたベッセント米財務長官と加藤財務相の会談では、「為替について議論しなかった」ということが伝わると一時ドル円は144円半ばまで反発を見せましたがその後続かず…💦、さらにトランプ砲により一瞬で無かったことにされた…😅、といった感じになりました😱
先週は米国債の格付けの問題もありましたが、これだけトランプ政権の政策的な材料に注目が集まっている状況で、従来からの経済指標が霞んでいるように感じます🧐
まぁ、トランプ大統領のことですから通商問題に目処が立てば、次の新しい問題が出てくるんでしょうけど……😅
先週の振り返りから
先週は、16日のNY時間引け間際に大手格付け会社ムーディーズが米国債の格付けを「Aaa」から「Aa1」へと1段階引き下げを発表したことが強烈なボディーブローとなっているようで、終始ドルは売られる形となりました。
ちょっと気になるのは、過去(2011年くらい)にS&Pが米国債を格下げしたときは株価や米ドルは大きく売られ下落しましたが、たしか米国債は買われていました…(たぶん💦)
このときは、リスク回避の安全資産として米国債が認識されていたと思います🤔
フィッチ(Fitch Ratings)が2023年に格下げしたときも、特に目立って米国債が売られたといったことは無かったはずです…🤔
ただ、今回は若干ではありますが売られているようにも見え、安全資産としての米国債のポジションが大きく揺らいできている可能性があるように思います🤔
もう少し時間をかけて見る必要はあると思いますが、これで大手3格付機関全てが米国債の格付けを1段引き下げたことになり、米国金融危機へのトリガーが少し軽くなったのではないか…と懸念しています🧐
週末に向けては、通商問題に関するトランプ発言でさらにガクッともう一弾ドルが売られる形となりました🔥
内容的には2点あり、トランプ大統領は「iPhone」を米国内で製造しなければ、アップルに対して少なくとも25%の関税を課す…😱😱、との考え🔥
また、(サムスンなど)全ての海外製デバイスに適用されるとも…🧐
アップル的には、米国内でiPhoneを製造するくらいなら25%の関税を払ったほうがマシ…💦 との噂もあり……どうなるんでしょうねぇ〜🧐
もう一つは、EU圏からの輸入品に6月1日から50%の関税を課すと発言🔥
こちらも大きな問題です😱 ユーロ相場も荒れており、今後どう収束していくのか気になるところです。
あまり目立たないところですが、トランプ大統領が力を入れている大規模減税を盛り込んだ法案が下院で可決されました😇(日本とは大違い…😱)
1期目のときに行った所得減税の恒久化や、飲食店でのチップや残業代への免税なども含まれる政策で、本来であれば景気にプラス作用があり、ドルの買い材料となるはずですが…
今回は、財政赤字の懸念からか売り材料となったようです💦
終始売りムードが強く、週を通してみれば(週足)実体部分の長い陰線となりました📉
円相場については、ドル売りの反動や3回目の日米通商交渉への警戒感(円安是正要求)から円買い気味でスタート💦
その後、米韓貿易協議で為替の方向性が協議されたと韓国経済新聞が報じた事に加え、20日に行われた20年物国債の入札が歴史的不調💦が買い材料となり、ドル円では一時143円を割り込むまで円高ドル安に…😱
その後は、注目されていた日米通商交渉で「為替相場については議論しなかった…」ことが声明らかとなり、警戒されていた反動から大きく反発し144円台まで戻したものの、引けにかけてのトランプ砲などで再び円買いとなり…🤔
終わってみればドル円で142円台半ばと、一段と円高ドル安が進む結果となりました😅
先週の主だった出来事
経済指標(イベント) | 結果 | 一言 |
5月16日(金曜日) | ||
米・ムーディーズ
米国債を1段格下げ |
ドル急落↓🔥 |
|
5月20日(火曜日) | ||
日・20年物国債の入札 | 超絶不調💦 |
|
5月21日(水曜日) | ||
日・日米通商交渉 | 為替協議なし |
|
5月23日(金曜日) | ||
米・トランプ砲 | ドル急落🔥 |
|
今週の注目点
今週は特別注意が必要な経済指標は予定されていないように思いますが、先週同様にトランプ砲など要人発言や飛び出してくるニュースのほうが要注意だと思います🧐
経済指標ではありませんが、5月27日〜28日で開催される日本銀行金融研究所主催の「2025年国際コンファランス」には注意したほうがイイかもしれません🤔
植田総裁に始まり、日銀メンバーだけでなく各国の要人の発言もあるので、ヘッドラインには注意しておいたほうがイイと思います👍
また、先週は30年債の入札で反応しましたが、今週の40年債の入札でも同じような傾向になる可能性があるので、一応注意しておいたほうが無難です😇
今週の無料EA運用スタンス
本日、月曜日は米英市場が休場となりますのでご注意ください。
今週のEAの運用スタートについては、早めの人の場合で火曜日のロンドン時間あたりから…🧐
超慎重な人は水曜日の東京時間あたりからが無難だと思います。
稼働時間がやや短くなりますが、NYとロンドンが休場の場合の自動売買は分が悪くなるかもしれません…🤔
もし運用する場合は、スプレッドや値動きなど様子を見ながら問題がなさそなことを確認してからがベターです😇
いずれの場合も、先週同様ニュースの影響を受けそうなムードなので、ロットは抑え気味で行ったほうが無難かもしれません。
注目の経済指標とイベント
*日時はJST(日本時間)です。
今週の経済指標とイベント | ||||
日付 | 時間 | 経済指標(イベント) | 通貨ペア | 重要度 |
---|---|---|---|---|
月曜日 | ||||
5月26日 | – | 米・休場 | USD | – |
– | 英・休場 | GBP | – | |
火曜日 | ||||
5月27日 | 09:00 | 日・日銀国際コンファランス、植田総裁発言 | JPY | 大 |
水曜日 | ||||
5月28日 | – | 日・日銀国際コンファランス | JPY | 大 |
14:00 | 日・40年国債入札 | JPY | 大 | |
27:00 | 米・FOMC議事要旨 | USD | 中 | |
木曜日 | ||||
5月29日 | 21:30 | 米・四半期GDP | USD | 大 |
金曜日 | ||||
5月30日 | 08:30 | 日・東京都区部消費者物価指数 CPI | JPY | 中 |
21:30 | 米・個人消費支出PCEデフレーター | USD | 大 | |
23:00 | 米・ミシガン大消費者態度指数 | USD | 中 |
順に見ていくと…
5月27日(火曜日)
9時「日・日銀国際コンファランス、植田総裁発言」
2025年国際コンファランス「金融政策の新たな課題」にて、植田総裁がオープニングのスピーチを行います。
日銀の金融政策に直接関係のあるような発言はさすがに無いと思いますが、昨今の国債入札の状況や、不透明なトランプ大統領関税についての意見などに絡めて金融政策に関係しそうな発言などがあれば反応するかもしれないので一応注目しています😅
5月28日(水曜日)
—「日・日銀国際コンファランス」
前日に続き、氷見野日銀副総裁、ウィリアムズNY連銀総裁他、要人発言が多数予定されていますので要注意です🤔
14時「日・40年国債入札」
先週の30年債同様に芳しくない結果が予想されますので、一応注意しています😓
27時「米・FOMC議事要旨」
本来ならFRBの金融政策を占う上で注目度は高いと思いますが、FRBはトランプ大統領関税の見通しが着くまでは慎重に様子見…との姿勢を表明しているのと、現状はトランプ政権の通商交渉そのものと、米国債関連への注目度が非常に高いこともあり、よほどのことが無い限り反応は限定的になる可能性が高いように思います🧐
5月29日(木曜日)
21時30分「米・四半期GDP」
今回は改定値なので、ブレがなければスルー気味なような気がします🤔
ただ、下振れした場合はそこそこ反応するかもしれません💦
5月30日(金曜日)
8時30分「日・東京都区部消費者物価指数 CPI」
前回の日銀展望レポートでは、今年度と来年度のGDP成長率とインフレ見通しは共に下方修正されており、市場では年内の利上げ見送りも視野に入っているところですが、現状を見るとお米や食料品の高騰など、インフレリスクが多少あるように思います🤔
ただ…日銀の利上げを占う上で重要な指標の秘湯ではありますが、現状では国債関連の問題のほうが相対的に注目度が高いように感じます。
金曜日までに国債不安が収束していれば、注目度は上がるかもしれませんが……
ん〜、ちょっと難しいような…🤔
21時30分「米・個人消費支出PCEデフレーター」
CPIやPPIの結果から、今回は鈍化もしくは横ばいとみられており、現状の流れが変わっていなければドル売り材料となるかもしれません。
ただ、今回は4月分となりトランプ関税の影響はあまり受けていないと思うので、注目度はそれほど大きくないかもしれません…🤔
23時「米・ミシガン大消費者態度指数」
1年先期待インフレ率において、前回は 6.5→7.3 と、速報値で急上昇となりましたが、今回の確報値で変化があるのか…結構注目度が高いのではないかと思います🧐
前回と同等もしくは上振れするようだとFRBの利下げ期待は下がり、逆に下方修正するようであれば利下げ期待は高まり、ドル相場への一定の影響はあるかもしれません🧐
今週もニュースには十分注意して慎重に頑張っていきましょう👍