今週の経済指標(20251020)


先週は、トランプ大統領が対中強硬姿勢の発言のトーンをやや軟化させたことにより、ドルは買い優勢でスタート📈

ところが、14日火曜日のパウエル議長の講演あたりからムードが変わり、一転してドル売りの流れに…💦

さらに、G20絡みで日米財務当局者でドル高・円安の是正に向けた協議が行われたとの報道も円売りを抑える要因だったように思います🤔

また、国内では自民党・高市総裁を巡る連立協議の行方が明確になっておらず、前週の「高市トレード」の巻き戻しで、円は買い戻し優勢の状況が続いていました。

一方で週末に自民と維新の協議進展を伝える報道が出たことで円は反発…😳

政局不透明感を一時緩和し、ドル円の下支え要因にもなり、一時149円第中盤まで円買いが進んでいたものの、引けには150円台中盤まで値を戻して引けました。

週末にはトランプ大統領が対中関係を楽観視する発言を重ね、リスクオンの流れで株も反応しドルも反発🧐

ただ、追加関税や制裁の可能性が完全に消えたわけではないため「楽観と警戒」が混在するやや悩ましい感じだったように思います…🤔

先週の振り返りから

前々週末10日にトランプ大統領が”中国に100%の追加関税”を課すことを表明したことで米株式市場が急落で引けたことから、先週は週初から対中強硬姿勢がやや軟化…🤔

習主席との会談方針を維持する意向や「関係はうまくいくだろう」といった発言を重ねたことで市場のリスクムードが改善😇

これを受け株式市場は反発、ドルも買い優勢でスタート📈

14日火曜日の、全米企業エコノミスト協会(NABA)年次会合でのパウエル議長の講演では、QT(バランスシート縮小)の停止が視野に入っている可能性が示唆され、さらに雇用統計の発表が政府機関閉鎖によって延期されているにも関わらず、労働市場の軟化も示唆したことで、市場では次回FOMCでの利下げが更に織り込まれました…🤔

出典:CME Grope FedWatch

これを受けて米長期金利は低下、10年物利回りが概ね4.0%付近まで下振れした局面が観測され、ドルインデックスも一時下落しました。結果として金利差が縮小し、ドルは主要通貨に対して売られる流れとなりました📉

さらに、日米財務当局がドル高・円安の是正について協議したとの報道は、ドル売りの流れを多少後押ししたように思います。

週末になるとトランプ大統領の楽観発言が再燃…😅

一時的にドル売り圧力が和らぐ場面があったものの、追加関税や政策等の基本的な状況は変わっていないので、今後の展開が気になるところです…🧐

円相場については、月曜日が日米ともに休場だったこともあり特別目立った動きはなく前半は概ねドルに呼応するような感じのレンジだったように思います。

15日あたりから、国内の政局が一段と注目されるようになり、自民党の高市総裁の首班指名に若干の不安が残ることから「高市トレード」の反動が表面化しました😱

この頃に自民と維新が連立を視野に入れた政策協議を開始したとの報道があり、不透明感を和らげる方向に多少作用したものの、自民と維新では社会保障や副首都構想、政治とカネ…などで隔たりがあるとの指摘もあり、流れを変えるほどの材料にはなりませんでした 🤔

また、G20財務相・中央銀行総裁会議に出席している加藤財務相とベセント財務長官の会談があり、過度な変動(円安)への懸念を示唆したことに反応して、更に円の買い戻しを後押しする結果になったように思います。

週末にかけては、自民と維新の協議で「一定の進展」が報じられたことが一時的に政治リスクを低下させ、反発の円売りを誘いました😅

ただし、現状は“持ち帰り”や再調整を伴う段階であり、政局の先行き不透明感の払拭には至っていません。

市場心理的には「合意の中身(財政・社会保障・法整備の具体策)」がある程度クリアになるまでは、デリケートな展開が続きそうな気がします…🤔

先週の主だった出来事

経済指標(イベント) 結果 一言
10月14日(火曜日)
米・FRBパウエル議長の講演 ドル売り🔥
  • QT停止を示唆🔥
  • 雇用の下振れを示唆😱
  • 利下げを正当化
  • 利下げ織り込み更に進む
10月15日(水曜日)
日米財務相が会談 円買いへ
  • 先週、円安方向の急激な動きがあった
  • 過度な変動や無秩序な動きはしっかり見極める…と円安を牽制
10月17日(金曜日)
自民と維新の協議が進展  反発❗️

円売り

  •  高市政権への期待で反発😇
  • しかし、問題はすべてクリアされたわけではない🧐
  • 結果は21日(火)首班指名選挙🙏

今週の注目点

今週の最大の注目は、火曜日の首班指名選挙で、高市政権が誕生するかによって、円相場の流れが180度変わる可能性があります😱😱😱

首班指名選挙までは、自民と維新の連立協議がどうなっているのか…その他の野党との選挙協力などはあるのか…….など、選挙結果に関わるようなニュースには敏感に反応する可能性があると思うので、注意が必要です

高市政権誕生となれば、今までの緊縮財政からの脱却期待が膨らみ、円売り圧力が高まりそうな感じです🧐

しかし、万一野党から首相が選ばれることがあれば、強烈な巻き戻しによる円買いとなる可能性もあり、非常に注意が必要です🚨

金曜日には、政府機関閉鎖で遅れていた米CPI他PMIの集中発表など指標が多数あり、荒れそうな雰囲気もあります💦

また、米政府機関の閉鎖が解除となれば、今まで発表されなかった経済指標が発表される可能性もあります…🤔

今週の無料EA運用スタンス

クロス円のEAについては、火曜日の首班指名選挙の結果が出て、相場が落ち着いてから稼働させたほうがイイかもしれません😅

金曜日の午後からは重要指標が続きますので、EAの運用面では深追いしないほうが無難です。

注目の経済指標とイベント

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨 重要度
月曜日
10月20日 12:50 日・日銀 高田審議委員の講演 JPY
火曜日
10月21日 日・首班指名選挙 JPY
13:20 日・日銀 氷見野副総裁の講演 JPY
水曜日
10月22日 15:00 英・消費者物価指数CPI GBP
木曜日
10月23日 午前中 日・春闘基本構想 JPY
金曜日
10月24日 08:30 日・全国消費者物価指数CPI JPY
15:00 英・小売売上高 GBP
17:00 欧・製造業、サービス業、総合PMI EUR
17:30 英・サービス業、総合PMI GBP
21:30 米・消費者物価指数CPI USD
22:45 米・製造業、サービス業、総合PMI USD

順に見ていくと…


10月20日(月曜日)

12時50分「日・日銀 高田審議委員の講演」

元々タカ派の人なので、多少のタカ発言では反応しにくいということもありますが、首班指名選挙直前ということもあり、よほどのサプライズがなければスルー気味かもしれません🤔


10月21日(火曜日)

—–「日・首班指名選挙」

無事に高市政権誕生🎉…〜円売りトレンド回帰が基本路線ですが、万一野党から首相が選ばれたりした場合は、強烈な円買いが入る可能性があるので、一応クロス円のEAについては、結果が出て、市場が落ち着いてからのスタートが無難です。

13時20分「日・日銀 氷見野副総裁の講演」

月曜日の高田審議委員と違って、氷見野副総裁から利上げへの言及があれば円買いで反応する可能性が高いと思います。

首班指名選挙の状況にもよりますが、こちらも一応注目です🧐


10月22日(水曜日)

15時「英・消費者物価指数CPI」

ここ最近は反発傾向が強く、インフレ目標とされる2%から上振れが広がり、前回値は前年比+3.8%と、結構な高水準になっています。

ちょっとマズイような気もしますが、このインフレが鈍化に転ずるかが注目です🧐


10月23日(木曜日)

午前中「日・春闘基本構想」

発表内容を真に受けるならw円買い材料だと思いますが、これは首班指名選挙の結果しだいではないか…という気がします🤔


10月24日(金曜日)

8時30分「日・全国消費者物価指数CPI」

結果によっては、首班指名選挙後の流れのブースターになる可能性もあるので要注意です🚨

15時「英・小売売上高」

事前予想ではそこそこの減速予想となっており、予想値に近ければちょっと買われにくい状況かもしれません🧐

17時〜「PMI集中発表」

21時30分「米・消費者物価指数CPI」

遅延していたCPIが発表される予定です。

事前予想では、コア値で前月比+0.3%、総合で+0.4%となっています。

利下げ織り込みが99%に達している現状では、一定以上の上振れがないと利上げムードは変わりそうもないので、どちらかといえばドル売り方向に反応しやすいような気がします…🤔

今週はこんな感じでおしまいです😅

ニュースに気を配りながら頑張っていきましょう✨








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