今週の経済指標(20251027)


先週は、週初から自民・維新連立への期待や高市氏の首相就任観測で日本株が急伸、これに伴って円は売られドル/円は急上昇する局面が見られました😇(「高市トレード」と呼ばれる短期的な円安・株高の動き)。

しかし週中盤には首相が決まったことでいわゆる高市トレードは一服、それまでのポジション調整が入ったように思います。

週後半には高市首相の所信表明演説で、戦略的に財政出動を行うとし、「財政の持続可能性を実現し、マーケットからの信認を確保する」と強調👍👍

プライマリーバランスには触れず、政府債務残高をGDP比で引き下げると説明したことを受け、再び円安・株高方向への動き…🧐

一方、いまだ政府機関閉鎖が続く米国では、9月CPI(だけ)が発表されました。
結果は予想をやや下回り、これが米長期金利を押し下げ、ドル相場の伸びを抑える要因になりました🤔

ザックリまとめると、高市新首相の決定・財政出動期待が円安・株高の原動力となり、米CPI軟化でドルの上値を抑た…といった感じだったように思います…😅

先週の振り返りから

ドル相場は週前半、自民党内の動きと高市氏の首相就任観測から一連の「高市トレード」の反動もあり、ドル買い優勢でスタート。

週後半になっても…米政府機関閉鎖が継続中で材料難気味💦な状況が続いている中、24日金曜日に米CPIが遅れて発表されました。

結果は、総合で前月比+0.3%、前年比で約3.0%、コア値で前月比+0.2%、前年比で約3.0%と、どちらも予想値を僅かに下回る結果に…🤔

内容的にサービス価格も減速ていりことから、インフレ加速への警戒感は後退…📉

今週のFOMCでの0.25%利下げが、より確実視される形になったように思います🧐

これを受けて米長期金利が低下、利下げ期待の後押しとなり、週後半のドル相場の上値を抑える形になりました。

円相場については、10月20日の日銀高田審議委員の講演で「物価目標はおおむね達成され、利上げに向けて機が熟した」とのタカ派発言が出て、短期的に円買いで反応しました。

日銀HP:高田審議委員の講演全文

しかし10月21日〜24日にかけての高市早苗氏の首相就任と内閣発足、続く所信表明で「責任ある積極財政」「戦略的な財政出動」を明言したことが、財政拡大期待を通じて円売り圧力を強めました。

首相官邸HP:所信表明演説全文(動画あり)

政府が財政主導で景気を下支えする姿勢を明確にした点により市場では「高市トレード」と呼ばれる短期的な円安・株高の動きが加速📈、週後半の円相場の特徴だったように思います🤔

同時に、市場コンセンサスとしては「10月会合での明確な利上げサプライズは想定しづらい…」と後退しており、日米金利差に基づく円の売り圧力が相対的に高まった可能性もあるようです。

まとめると、週初、日銀高田審議委員のタカ発言により、一時的に円は買われたものの、高市首相の就任と所信表明による財政出動期待が円売りを強め、市場の「10月利上げ観測後退」によって円売り優勢の週となりました。

今週は、10月30日の日銀の会合結果・委員コメント、高市政権の財政措置の詳細が注目ではないかと思います。

先週の主だった出来事

経済指標(イベント) 結果 一言
10月20日(月曜日)
日・日銀 高田審議委員の講演 タカ発言🦅
  • 元々タカ派の人なので内容の割にインパクトは限定的💦
  • 短期的に円買いで反応🤔
10月21日(火曜日)
日・首班指名選挙

高市総理爆誕🎉

円売り🔥
  •  積極財政への期待感からの高市トレード✨
10月22日(水曜日)
英・消費者物価指数CPI ポンド売り
  • 事前予想から下振れ
  • 発表直後はポンド急落🔥
  • インフレ再加速の懸念が鎮静化か🤔
10月24日(金曜日)
高市内閣総理大

所信表明演説

Good👍
  • 円安+株高の高市トレード
  • 円売り圧力
米・消費者物価指数CPI 少減速

ドル売り📉

  • 前回値、予想値から0.1%の下振れ
  • 直後は瞬間的に暴落🔥
  • すぐに戻すも上値重い📉

今週の注目点

今週は経済指標自体は比較的少なめですが、FOMC、日銀会合、ECB会合と……、中銀イベントの連続です😱😱

発表される政策金利については、それぞれ織り込みが進んでおり、万一のサプライズがなければインパクトは限定的ではないかと見ていますが、問題は声明文や記者会見の方ではないかと思います。

また、10月30日に想定される米中首脳会談(APEC)も注目しています。

対中関係の“緩和期待”が高まりリスクオンムードになれば、円売りにつながりやすく🧐、逆に会談で具体的成果が乏しいか追加の摩擦材料が出てくれば、安全資産としての円買いが強ま里安くなる可能性もあるのでは…と見ています🤔

現状、米政府機関の閉鎖が続いており経済指標の発表がない状態が続いていますが、解消されるようであれば、指標発表も行われると思いますので、関連するニュースは見逃さないようにしておきましょう😅

今週から欧州市場は冬時間に以降しますので、指標等の発表時間も夏時間より1時間遅れますのでご注意ください。(米国は来週から)

今週の無料EA運用スタンス

今週は水曜日の夜〜木曜日の夜にかけて中銀イベントが続きます。

週中に地雷原があるようなものなので、無料EAを止めるとまとまった運用時間が取りづらく、自動売買の運用にとっては悩ましい週ではないかと思います。

週後半に向けてイベントが多いので、自動売買は前半勝負で…🧐

後半はEAを止めて、裁量+指標トレードで挑むのもアリかと思います😅

注目の経済指標とイベント

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨 重要度
火曜日
10月28日 日・日米首脳会談 JPY
水曜日
10月29日 09:30 豪・消費者物価指数CPI AUD
22:45 加・BOC会合 政策金利 CAD
27:00 米・FOMC 政策金利 USD
27:30 米・FRBパウエル議長 記者会見 USD
木曜日
10月30日 お昼頃 日・日銀会合 政策金利 JPY
15:30 日・日銀植田総裁 記者会見 JPY
22:15 欧・ECB会合 政策金利 EUR
22:45 欧・ECBラガルド総裁 記者会見 EUR
金曜日
10月31日 08:30 日・東京都区部消費者物価指数CPI JPY
19:00 欧・消費者物価指数HICP EUR

順に見ていくと…


10月28日(火曜日)

—-「日・日米首脳会談」

高市首相とトランプ大統領大統領の初会談です。

相場に影響が出るような突っ込んだ話はないかもしれませんが、対中国についての言及があれば多少反応するかもしれません🤔


10月29日(水曜日)

9時30分「豪・消費者物価指数CPI」

順調に減速してきているCPIで、前回は2.1%とほぼ目標の2.0%に近づいてきています。

ここから更に減速してくれば豪ドル売りに繋がりそうな気もしますが、事前予想では反発予想となっているので…はっきりしない動きになるかもしれません🧐

22時45分「加・BOC会合 政策金利」

一昔前から見れば大分大人しくなったカナダドルですが、一応対象通貨ペアのEAを稼働させている方は、事前に止めておいたほうが無難だと思います。

27時「米・FOMC 政策金利」

27時30分「米・FRBパウエル議長 記者会見」

市場では0.25%の利上げが確実視されています。

注目は、声明とパウエル議長の記者会見の方ではないかと見ています。

今後の利下げペースについて+QT停止について……このあたりのヒントがあるかが重要です。

特に、年内(12月)利下げの地ならし的なコメントがあるのか…🤔

先週のCPIで減速となりましたが、それを受けてなおFRB(パウエル議長)のムードが、「慎重姿勢維持」なのか「リスク志向強め」なのかで、ドルは反応する可能性もあると思います🧐


10月30日(木曜日)

お昼頃「日・日銀会合 政策金利」

15時30分「日・日銀植田総裁 記者会見」

新高市政権の財政拡大期待から、日銀の政策金利が据え置きとなった場合でも、市場では「利上げ期待の後退」が起こる可能性があるのではないかと思います…🤔

これを見越して、会見で「正常化への道筋」を改めて言及してくるのか、タカ的な内容の会見になるのか……、円相場に影響しそうな気がします🧐

22時15分「欧・ECB会合 政策金利」

22時45分「 欧・ECBラガルド総裁 記者会見」

前回の会合でラガルド総裁は、「すでにインフレ率は望ましい水準にある…」としており、事前予想でも据え置きがおおかたの見方となっています。

なにか目新しい発言などがなければ、大きく反応はしにくいかもしれません。


10月31日(金曜日)

8時30分「日・東京都区部消費者物価指数CPI」

前回2.5%、予想値2.6%と小幅加速の予想となっています。

どれくらい材料視されるか分かりませんが、加速の場合は円買い材料になります…🧐

19時「欧・消費者物価指数HICP」

ここしばらくHICPは2%前後で推移しており、ラガルド総裁もディスインフレフェーズは終わったとの認識なので、よほどブレがないと反応しにくいかもしれません🤔

今週はこんな感じです😱

引き続きニュースに気を配りながら慎重に頑張っていきましょう😅








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