先週は、FOMCと日銀会合というビッグイベントが中心となり、週後半にかけて主要通貨ペアは大きく変動しました🧐
週初は、前週末の米CPIが市場予想を下回ったことの影響なのか?、FRBの利下げフェーズ入りへの期待なのか?……若干ドル売り優勢でのスタート🤔
ただ、ビッグイベントを控えて様子見ムードが強く、前半は方向性のないレンジ相場となりました。
週半ばに開催されたFOMCでは、大方の予想通りFRBは0.25%の利下げを決定し、同時に、量的引き締め(QT)については12月で終了する方針を示しました🤔
利下げは織り込みが進んでいたため反応は限定的でしたが、パウエル議長の記者会見が市場からはタカ的と映り、長期金利の上昇からドル買いを誘いました📈
翌日30日(同日)の日銀会合では、こちらも市場予想どおりの金利据え置き🧐
同時に発表された経済見通しでは、先行きの不透明感やトランプ政権による関税の影響などを見極める慎重な姿勢が示されたことで、市場心理としては「日米の金利差が当面維持されるのでは…」との思惑から、急速に円売り・ドル買いが進んだように思います。
ドル円では一時154円台まで急伸し、週のの高値を更新🔥
週後半は、片山さつき財務相から円急落に対して牽制コメントがありましたが、週を通してみれば円安ドル高が一段と進行した週となりました🧐
先週の振り返りから
ドル相場については、FOMC〜パウエル議長の記者会見が最大の焦点となりました。
週初は、米中首脳会談を週末に控えており、また週半ばにはFOMCの結果発表があることからも、市場全体では様子見ムードが強い中、さらなる(12月)の利下げ期待からなのか、若干のドル売りでのスタート🤔
ドル円は153円台を中心に推移していましたが、米政府機関の一部閉鎖が続くなかでも、米景気への楽観的な見方やリスクオンの動きが見られ、ドルは対ユーロやポンドといった主要通貨に対して比較的堅調に推移しました。
注目だったFOMCでは、大方の予想通り政策金利を0.25%引き下げ、3.75〜4.00%のレンジと無難な結果に💦
これは9月に続く連続利下げで、ほぼ市場では織り込み済みだったこともあり、発表直後のドルの反応は限定的でしたが、続くパウエル議長の記者会見でドル買いが加速しました🔥
パウエル議長は今後の利下げペースについて「データ次第」、「12月会合での追加利下げは既定路線ではない。そう呼ぶ状況からは程遠い…」を強調し、12月の追加利下げに積極的な姿勢を示さなかったことで、市場はこれを「想定よりタカ派的」と判断🧐
ロイター:パウエル議長会見要旨
米長期金利が上昇し、ドルは大きく買われる形となりました📈
ただ、市場では12月利下げの織り込みが進んでいるようです…🤔
その後、日銀会合での現状維持決定も追い風となり、日米金利差の拡大が意識されることでドル買いを後押ししました。
週を通してみれば、ドル相場はFOMCの結果とパウエル議長の慎重姿勢、日米金利差の拡大を背景に、強含みの展開となりました。
円相場については、FRBと日銀の金融政策動向と国内の政治情勢が絡み合い、結果的にはドルに対する大幅な円安が進行しました…🧐
週初、円相場はドル円で153円を挟んで神経質な展開となりました。
市場ではFOMCと日銀会合という二つの重要イベントを控え、様子見ムードが強まっていたようでした🤔
火曜日には、高市相場・積極財政・インフレ→早期利上げ期待💦からの円買い+ドル売りの影響か…ドル円はやや円高方向(152円前後)へ
水曜の深夜、FOMCでドル円は153円辺りまで上昇📈
翌日の日銀会合では政策金利を年0.5%程度に据え置くことが決定されました。
大方の予想通りの結果でしたが、日銀会合の結果は高市政権下での利上げは慎重に行われるのでは…との思惑に加え、FOMC後に米金利が上昇したこから、円売り・ドル買いを加速させ、ドル円は一時154円台まで急伸しました📈
日銀HP:展望レポート
週末にかけてドルはFOMC後の高値圏で堅調に推移し、週末時点では、ドル円は154円台前半で引けるなど、この週はドル高円安が進行した一週間となりました。
先週の主だった出来事
| 経済指標(イベント) | 結果 | 一言 |
| 10月29日(火曜日) | ||
| 日・日米首脳会談 | 大成功🔥 |
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| 10月29日(水曜日) | ||
| 米・FOMC
パウエル議長記者会見 |
ドル買いへ❗️ |
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| 10月30日(木曜日) | ||
| 日・日銀会合
植田総裁 記者会見 |
円売り加速🔥 |
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今週の注目点
今週の中央銀行絡みのイベントとしては、「豪・RBA会合 政策金利」、「英・BOE会合 政策金利」がありますが、事前予想ではどちらも現行金利据え置き…となっています🧐
その他、注目としては「米・ISM製造業、非製造業」と主要国のPMIの集中発表があります。
…ただ、本来なら米国雇用統計の週なのですが、現状では米政府機関の閉鎖が続いており、発表は見送られる可能性が濃厚…💦
その影響で、「米・雇用動態調査 JOLTS」や「米・ADP雇用統計」など、雇用関連指標の注目度が上る可能性もあります🤔
今週の無料EA運用スタンス
今週は火曜日と木曜日に中銀から見のイベントが控えています。
大きなインパクトはないと思いますが、事前に該当する通貨ペアのEAだけ止めておくと無難かもしれません。
先週の欧州に続き、今週からは米国市場も冬時間になりますので、指標やイベントの時間が夏時間のといきよりも1時間後ろにズレますのでご注意ください👍
注目の経済指標とイベント
*日時はJST(日本時間)です。
| 今週の経済指標とイベント | ||||
| 日付 | 時間 | 経済指標(イベント) | 通貨 | 重要度 |
|---|---|---|---|---|
| 月曜日 | ||||
| 11月3日 | – | 日・休場 | JPY | – |
| 24:00 | 米・ISM製造業 | USD | 中 | |
| 火曜日 | ||||
| 11月4日 | 12:30 | 豪・RBA会合 政策金利 | AUD | 大 |
| 24:00 | 米・雇用動態調査 JOLTS | USD | 大 | |
| 水曜日 | ||||
| 11月5日 | 08:50 | 日・日銀会合 議事要旨 | JPY | 中 |
| 18:00 | 欧・サービス業、総合PMI | EUR | 中 | |
| 18:30 | 英・サービス業、総合PMI | GBP | 中 | |
| 22:15 | 米・ADP雇用統計 | USD | 大 | |
| 23:00 | 米・ISMサービス業 | USD | 大 | |
| 23:45 | 米・サービス業、総合PMI | USD | 中 | |
| 木曜日 | ||||
| 11月6日 | 21:00 | 英・BOE会合 政策金利 | GBP | 大 |
| 金曜日 | ||||
| 11月7日 | 24:00 | 米・ミシガン大学消費者信頼感指数 | USD | 中 |
順に見ていくと…
11月3日(月曜日)
24時「米・ISM製造業」
製造業は長らく50割れが続いており、前回値49.1、予想値49.2となっていますが、もう少し目立ったブレがないと材料になりにくいような気がします…🧐
11月4日(火曜日)
12時30分「豪・RBA会合 政策金利」
一応据え置き予想となっていますが、該当通貨ペアのEAだけ事前に止めておくと安全だと思います😇
24時「米・雇用動態調査 JOLTS」
政府機関の閉鎖が続けば雇用統計の発表も延期されるので、そうなれば雇用関連指標への注目度は上がるかもしれません🧐
11月5日(水曜日)
8時50分「日・日銀会合 議事要旨」
相場への影響は限定的…と思われますが、一応内容は確認しておくとイイかもです🧐
日銀HP:金融政策決定会合議事要旨
18時〜「サービス業、総合PMI」
18時から順に18時30分、23時45分に、欧→英→米…と、PMIの集中発表があります。
反応することもあるので、発表時間だけは一応注意するようにしています💦
22時15分「米・ADP雇用統計」
信憑性は微妙なような気がしますが、雇用統計が発表されない場合はADPでも反応するかもしれないので、一応ですけど……注目しています😅
23時「米・ISMサービス業」
こちらは50のラインの上で推移していますが、製造業と同様で目立った変化がなければ反応しにくいような気がします🤔
11月6日(木曜日)
21時「英・BOE会合 政策金利」
政策金利は据え置き予想となっています。
一応、該当通貨ペアのEAのみ、事前に止めておくとより安全だと思います。
11月7日(金曜日)
24時「米・ミシガン大学消費者信頼感指数」
で、最後にミシガンなんちゃらで今週もおしまいです💦
雇用統計が無いと、なんとなく締まりませんな〜…😅
今週も慎重に頑張っていきましょう✨





