今週の経済指標(20221114)


先週は、多くの人が注目する「米国消費者物価指数CPI」があったこともあり、やや無料EAの稼働時間が少なかったのですが、前半でコツコツと勝ちを拾ったこともあり 87pipsのプラスで終わりました。

非常に激しい動きの中、手堅くプラスで終われたのは良かったと思います。

…しかし先週のCPIはすごかったですね💦

結果は御存知の通り、総合の事前予想8.0%→7.7%(コアで6.5%→6.3%)と、たった0.3%と思うかもしれませんが、最近こんなにブレたことがなかったので、ポジティブサプライズになり、株も為替もブッ飛びました😱😱😱

これは、米インフレのピークアウト期待から、利上げ加速の警戒感が和らいだことにより、12月の利上げは0.5%になるのでは…との見方が多くなり、金利(ターミナルレート)は最終的に4%台後半に収まるのでは…と考える人が多くなったと思います(たぶん…😅)

米国株が爆上がりし、ドル相場が爆下がりしたことから市場参加者のマインドは一気に楽観ムードに変わったのではないかと思います。

ただ、先々週のFOMCの記者会見でパウエル議長が「経済のソフトランディングは難しい…」との発言が非常に気になります。→これはCPI後の市場マインドとは逆です。

誰よりも米国経済を知っているFRB議長が「米国経済はヤバイ…🧐」と警鐘を鳴らしているのは非常に気になるところです。

ドル円については、CPI後から滝のような下げっぷりで、146円台から一気に138円台へと7円以上の下落となりました😱😱

以前ブログでも書きましたが、ドル円については裁量的に「買場探し」(押し目買い)のスタンスで半年以上来ました。

しかし今回、ひょっとして流れが変わる可能性もあるのでは…と思ったりもします。

最近ちょっと気になっているのですが、マネタリーベース(日銀当座預金+現金)が結構な勢いで縮小していることが日銀が公開しているデータから分かります。

マネタリーベース推移

出典:日銀マネタリーベース(時系列データ)

これは、実質的に量的緩和の縮小と見ることが出来るので、円安ドル高の流れに対してはブレーキになる可能性もあります。

このマネタリーベースの縮小が今後も続くのかは不透明なので何とも言えませんが、ドル円も今までと違った流れになる可能性も考えておいたほうが良いかもしれません🤔

ドル相場、円相場、米国株などの今後の展開には注意が必要かもしれません。

ツイッターで先にお知らせしていますが、先週「Scal-3」USDCADの新しいパラメーターを公開いたしました。

既にダウンロード可能になっているので、是非チェックしてみてください。

これでパラメーターの更新は一区切りですが、今後も良さそうなものが出来ましたらお知らせいたします。

<最近アップデートしたパラメータ>

今週の注目点

今週は、見るからに危険な指標やイベントはありませんが、先週の米国CPI以降の大きく相場が動いた直後ということもあり、すぐに落ち着きを取り戻すのかデリケートな状態が続くのかは分かりません。

どちらにしろ、どのレベルで落ち着くのか(目指しているのか)は注目しています。

指標としては、米国ほどではないにしろ、CPI・HICP・PPIなどの物価関連の指標の注目度が高いように思います。

今週の無料EA運用スタンス

先週の米国CPIで、いろんな通貨ペアや株式市場でも価格がブッ飛んだまま先週は引けているので、先週の流れが継続するにしろ、リバウンドや揺り戻しがあるにしろ、その値幅は通常よりも大きくなる可能性が高いように思います。

ドル円など、ちょっとした戻りで100〜200pips(1〜2円)もあり得ます😯

それだけボラが大きいと、EAのロジックもギャンブルになりかねないので注意が必要かもしれません。

注目の経済指標とイベント

その他、重要そうなものをまとめておきます。

*日時はJST(日本時間)です。

今週の経済指標とイベント
日付 時間 経済指標(イベント) 通貨ペア 重要度
火曜日
11月15日 08:50 日・GDP 速報値 JPY
19:00 欧・GDP 改定値、ZEW景況感調査 EUR
22:30 米・生産者物価指数PPI USD
水曜日
11月16日 16:00 英・消費者物価指数CPI、生産者物価指数PPI GBP
22:30 加・消費者物価指数CPI CAD
22:30 米・小売売上高 USD
木曜日
11月17日 19:00 欧・消費者物価指数HICP 改定値 EUR
22:30 米・住宅着工件数 USD
金曜日
11月18日 08:30 日・全国消費者物価指数CPI JPY
16:00 英・小売売上高 GBP

順に見ていくと…

11月15日(火曜日)

8時50分に「日・四半期GDP 速報値」があります。

通常だとスルーのことが多いのですが、先週あれだけ動いた後なので、GDPをキッカケに大きく動くかも……いや、GDPがキッカケになったように見えるかもしれません💦

19時には「欧・四半期GDP 改定値」があります。

EURUSDでも先週の米国CPI以降は400pipsほど動いているので、多少は反応するかもしれません。

22時30分に「米・生産者物価指数PPI」があります。

CPIほどではないと思いますが、一応米国の物価関連指標なので注意しています。

11月16日(水曜日)

16時に「英・消費者物価指数CPI」があります。

イギリスも米国以上に高インフレに悩まされているのですが、こちらも問題は非常に複雑である意味カオス…かもしれません。

反応するかは分かりませんが、ポンドは動いた場合には想像以上に動くこともあるので一応注意しています。

22時30分には「加・消費者物価指数CPI」と「米・小売売上高」が同時発表されます。

米・小売売上高については、年末商戦(クリスマスセール)等の話題がよく取り上げられるようであれば、多少は反応するかもしれません。

11月17日(木曜日)

19時に「欧・消費者物価指数HICP 改定値」があります。

米国以上に厳しいインフレに喘ぐユーロ圏のHICPですが、こちらは冬に向けての天然ガス価格など、より深刻な問題を抱えており注目されます。

前回値10.7%、事前予想で10.7%と…なかなか厳しい予想ですが、こちらも予想値と乖離があった場合は大きく動く可能性があるので注目しています。

EAを一旦止めて、指標トレード狙いもイイかもしれません。

22時30分に「米・住宅着工件数」があります。

利上げが続く中。住宅ローン金利も上昇していると見られますが、厳しい環境下で出てきた数字をどう判断されるのかは難しいところです…スルーかもしれませんが💦

11月18日(金曜日)

8時30分に「日・全国消費者物価指数CPI」があります。

先週大きく動いたこともあり、多少注目されるかもしれません。

多分、スルーなような気がしますが、万一マネタリーベースの縮小をQTとして話題になれば、多少反応するかもしれません🤔

16時に「 英・小売売上高」で、今週も終わりです。

指標で大きく動く、テクニカル無視のEAにとっては難しい相場が続いていますが、今週もなんとか頑張ってもらいたいと思います。








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